「負けないぞ」 被災地の声 相模女子大 大船渡レポの展示会
相模女子大学(南区文京)の学生による、東日本大震災被災地の現状を伝える写真・映像展『いつまでも悲しいだけの被災地じゃない』が6月21日(金)〜23日(日)の3日間、南区相模大野で開催される。「2年経った今だからこそ、伝えられるものがあるはず」。学生が実際現地を訪れ、目で耳で捉えたものを、約130点を写真とインタビュー映像で紹介する。
ボランティア支援「何かしたい」 学生の関心増
”まだまだ復旧段階”
主催は、相模女子大学の被災地支援学生ボランティア委員会(メンバー48人)。
今年3月、委員会内の有志で、岩手県大船渡市赤崎町を3泊4日で訪問。当時の避難所所長や水産加工会社関係者らへインタビューを行ったほか、市街地に出向き、悲惨な現状などを写真に収めた。
「被災地は、まだまだ復興の途中。現地の方は”復興でなくまだ復旧の段階”と言っていました。その方々の『負けないぞ』という気持ちを伝えたかった」と同委員会の山根可奈委員長(同大学情報メディア学科4年=右下写真左)。仮設住宅で模造紙にサクラを描く工作をするなど、被災者との触れ合いもあった。
また同じく4年生の安保(あんぼ)季実代さん(同=右下写真右)は、「復興に向かっている象徴のような写真を撮りたかった」と話す。地元の人に場所を尋ね、工場から煙が上がる風景や、カキの養殖が始まっている様子など”再開”の場面を集めた。この展示会は学生が肌で感じた”被災地の今”を切り取った内容となっている。
また会場では、東日本大震災を後世に伝えようと設立された「大船渡津波伝承館」(大船渡市)内で放映、掲示されている、震災直後の映像なども見ることができる。
なお同委員会では今後、8月に再度被災地へボランティア訪問を予定。「2年経った今、委員会への参加希望学生はむしろ増えています。実は『何かしたい』と秘めた若者が多いのです」と山根さん。同委員会では、今後も支援活動を続けていきたいとしている。
■岩手県大船渡市の今を知る展示会▼6月21日(金)〜23日(日)午前10時〜午後9時(最終日8時まで)会場=ボーノ相模大野3階・ユニコムプラザさがみはら。一般入場無料。
![]() 大学キャンパスでインタビューに応じる山根さんと安保さん
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>