8月30日に“引退試合”を行う現役大学生プロボクサー 坪井僚哉(りょうすけ)さん 中央区水郷田名出身 22歳
最後のリング もう一つの夢へ
◯…リングに立つと、「自分は本気で生きている」と感じる。元ライト級東洋太平洋チャンピオン・坂本博之さんに憧れ、大学1年のとき、坂本さんのジムへ。「人間が大きい。生き方が真っ直ぐ」。朝、ロードワークをしてから大学へ。終わるとジム、夜は勉強。練習量が足りないと思ったらさらに走る。「センスはないかもしれないが、練習量は負けない」。大学2年でプロテストに合格した(フェザー級)。
◯…秘密基地をたくさん作って遊んだ少年時代。中学では喧嘩もあったが「陰湿なことはしなかった」。3年のとき、漫画『はじめの一歩』を読んで衝撃が走った。「自分も戦ってみたい」。麻溝台高校へ進学するとジムへ通うように。放課後はボクシングに明け暮れた。サンドバッグを叩きすぎて拳が腱鞘炎(けんしょうえん)になるほど。しかし「ダメでした。努力が足りなかった」。喧嘩の延長と思っていたボクシングは全く真逆の世界だった。
◯…大学1年のとき、野宿を繰り返しバイクで屋久島へ。着いた時間が遅く、何と走って山を登った。しかもビーチサンダルで…。縄文杉へ辿り着くも辺りはすでに薄暗く。そして星明かりを頼りに下山。「鹿と猿しかいない世界。遭難しかけました」。男3人兄弟の次男坊。「常に夢を持った子」(両親談)。「好きなことをやらせてもらった。父には『尊敬』、母には『感謝』の思いしかありません」
◯…「負けたら辞めよう」。実は最初からそんな決意があった。もうひとつの夢を叶えるためだ。「どちらも甘くはない」。子どもの権利を守るため”司法の道”をめざす。「児童養護の法整備が不十分。相談所の権利が弱い」。実は坂本さんは児童養護施設で育っている。2年前、ジムで知り合った中学生とは今も文通を続ける。学校から遠ざかっていたが、試合を見て通えるようになったそう。「逆に勇気をもらった」。ボクシングをはじめて7年、わかったことは”努力の価値”。もちろん勝利で花道を飾る。
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