東京都と神奈川県で全9店舗を展開し、南区上鶴間本町に本店を構える「(株)家具の大正堂」(ルームズ大正堂/渋谷金隆社長・56)では、地域住民とともに今年の夏から、渋谷社長を中心とした社員ら有志による「森づくり」の取り組みを行っている。
11月26日、朝8時30分。他店舗の担当社員らが、会議に出席するため本店に集合した。しかし彼らが向かったのは会議室ではなく、店舗の裏山。社員ら8人はゴムの長靴に履き替え、手には軍手をはめる。この日は、プラスチック製の「トロ箱」に土を敷き詰め、その上にこの裏山に自生し主木となっている白樫のどんぐりを約20個撒いた。「1、2カ月後には芽が出る。3年くらい経てば植樹ができる」など渋谷社長の説明を受けながら、社員らは土をかぶせた。できあがったものはそれぞれの店舗に持ち帰り、苗木に育ててこの裏山に植樹するという。
渋谷社長によると、近隣住民から「道正山(どうしょうざん)」と呼ばれるこの裏山は、元々傾斜地で駐車場や店舗用地としての活用法がなく、ツタやササ、雑草が生い茂り手つかずの状態だったという。 「人間力を高めること」を目的に、松下政経塾元塾頭の上甲晃(じょうこうあきら)氏により創設された、「青年塾」3期生の渋谷社長。その青年塾が、東北地方の太平洋沿岸で土を掘って瓦礫を埋め、そこに土地本来の木々を植えて防潮堤を作ろうという、横浜国立大学名誉教授の宮脇昭氏提唱の取り組みに賛同。渋谷社長はそこから「どんぐりを植えて苗木を育てる」という発想を得た。
またその一方で、この裏山斜面下部の清掃・整備などを数年前から行っている地域住民団体「境川の道正山河畔林を守る会」(小野きく代表)から、「裏山上部を整備しては」との声を受けていた。
家具販売のほかに住宅の新・増築などの事業も手がける同社。「木が無ければ成り立たない商売。木には密接に関係している」と考えた渋谷社長は、「せっかく裏山があるのだから、地域の人の憩いの場に」と地域貢献も兼ね、この整備を、昨年創業100周年を迎えた同社の記念事業の一環と位置づけた。
「森をつくる家具屋」
そして今年7月16日、同社社員と、河畔林を守る会らにより、第1回目の大がかりな整備作業が行われた。以来、この日までに14回、延べ235人が参加してきた。
社員がトロ箱に撒いたどんぐりは、すべてこの森で拾ったもの。森の中の土止(どど)めなどの設備は、顧客から引き取った家具の廃材などを利用している。「買ったのはロープくらい」と渋谷社長は微笑む。
「”森をつくる家具屋”っていいでしょ」と目を細め、「森での遊びや、散策などができるような場所にしていきたい」と今後の夢を語った。いずれは顧客に入学や結婚、新築祝いなどの記念植樹をしてもらうような展開も模索していくという。
(株)家具の大正堂…1912年(大正元年)、東京都町田市で創業。当初は文房具や日用品を売る万屋。64年に大正堂家具センター町田店として家具業界に進出。
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![]() 同店裏側から見た森の様子
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