腕相撲の全日本選手権で優勝した 伊藤 佑一さん 相模大野在住 27歳
柔和でスマートな「剛腕」
○…”腕相撲全日本チャンプ”というからどんな大男かと思えば、身長177cm、体重77kgの、長身でスラッとした青年。少し世の男性よりも体格が良いかな、と思うぐらい。しかし、上着を脱いで前腕が露わになると、はっと驚いた。見た目で一般男性の2倍はあろうかという太さ。「(腕の太さは)36、7cmくらいかな」。さらりと言う。
○…「危ない試合もあったが、高いレベルでも戦える力が身に付いていると、自信になった」。第7回全日本体重別腕相撲選手権85kg超級、右腕の部で初出場、初優勝の快挙。競技との出会いは高校生の時。自宅近くに、現在の師である太田豊さんが筋力トレーニング場を設営しており、そこで太田さんと腕相撲に興じるうちに魅力にはまっていった。21、2歳の頃、太田さんがアームレスリング(腕相撲とはルールが異なる)専門道場を立ち上げたのをきっかけに、本格的に競技として取り組むようになった。
○…南大野小、新町中出身の野球キッズ。現在は、当時所属していた「相模ドルフィンズ」のOBによる草野球チーム「パパドルフィンズ」に参加。「けっこうまじめにやってます」と、柔和な応対と裏腹に情熱的な一面も見せる。「謙虚さとホームランの美しさ」に加え、同じ右投げ左打ちということで、子どもの頃から松井秀喜氏が憧れ。音楽鑑賞にも興じる。洋楽、特に米国のバンド「ストーンサワー」がお気に入りだ。
○…「目指すは世界一」。アームレスリング無差別級世界王者のデボン・ララット選手(カナダ)と「いつか”握ってみたい”」と夢を語る。今回の優勝で来年の全日本大会に向け手ごたえを掴んだ。「冬のうちに体を作っておきたい」。仕事を終えると週3回くらいのペースでトレーニング場や道場で汗を流す。肉、特にささみなど鶏肉を好んで食べる。「アームは手軽にできるスポーツ」と、競技の普及にも思いを込めた。
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