下森鹿島遺跡「石核」ほか 4件が市指定文化財に
相模原市は4月1日付けで、「大谷家旧主家(おおたにけきゅうしゅおく)」(南区新磯野/埋蔵文化財整理室)など4件を市指定文化財に指定した。また「吉野宿(よしのじゅく)ふじや」(緑区吉野)が登録文化財となり、市指定文化財は合計55件、登録文化財は77件となった。
南区上鶴間本町の下森(しももり)鹿島遺跡第III文化層で見つかった「石核(せきかく)」14点=写真=も今回、市指定文化財に。約2万3千年前の地層から発見されたもので、市は「旧石器時代後半における狩猟道具の石材獲得、その利用など当時の生活を知ることのできる学術的価値の高い資料」としている。相模原市郷土史研究家の山田真也さん(南区御園在住)は、「石器の材料となる石核が多数出土したということは、境川沿いの上鶴間本町地域に石器の一大生産工房もしくは、高い技術力があったと推測できる」と話している。
この2件のほか指定文化財となったのは、橋本遺跡(緑区元橋本町)から出土した「土偶」と、寺原遺跡(緑区鳥屋(とや))で発掘された「線刻画(せんこくが)土器」。
6日まで企画展
なお、今回指定された下森鹿島遺跡の石核、橋本遺跡の土偶の2点は、相模原市立博物館(中央区高根)で現在開催中の企画展「境川流域の開発と暮らし」で観ることができる。午前9時半〜午後5時。観覧無料。5月6日(火・祝)まで。※28日(月)・30日(水)休館
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