4月9日に出版された「おべんとう めしあがれ」の絵を担当した 高原 美和さん 南区若松在住 水彩画家
手づくり絵本「めしあがれ」
○…出来立ての瞬間を絵の中へ――。から揚げ、卵焼き、煮物、スパゲティ…。作り立てを持って台所から作業場の二階へ駆け上がる。登場する弁当のほとんどは実際に作ったものだ。「写真で見たものでは納得いかないんです。目の前の本物の感動を伝えたくて」。3作目となる絵本・めしあがれシリーズ『おべんとう めしあがれ』がこのほど出版された。水彩画のカラフルな色遣いが、子どもの、大人の『食べたい』意欲を湧き立たせる。
○…3作続いた「めしあがれ」のテーマは、”手作り感”。本の制作に携わるまでほぼ描いたことのなかった料理の絵。描くにあたり思い出されるのは小さい頃、母と一緒に作った手料理の数々。お祝いのケーキは母お手製のイチゴのホールケーキ。食卓にはいつも手作りが並んでいた。「上手い絵が描ける人はいくらでもいる。でも明るくリアルに描ける人は稀有」。そう太鼓判を押す編集者と、母の思い出を重ねながら二人三脚で仕上げていった。
○…幼い頃から絵が好きだった少女が、本格的に絵の道を目指したのは高校2年生の頃。「サラリーマンでなく表現する仕事がしたかった」。進学した女子美術大学では日本画を専攻。その際に水彩画も勉強した。卒業後は別の仕事に就くも、結婚、出産を経て再び水彩画を学び始める。開いた個展に訪れた出版社から声がかかった。
○…夫と中学生の娘2人分の弁当を作って3人を朝送り出す。そのあと、再び絵のための弁当制作が始まるという”お弁当2重生活”は「とてもキツかった」。細かい表現に苦心し、何度もくじけそうになった制作途中。「本を見た娘が”エアおままごと”を始めた。絵の中の料理をアーンと食べさせてくれた」「見ていたらよだれが出てきました」。過去の作品を読んだ方のネットにあがっている声に何度も励まされた。絵本を開き、そう楽しんでくれることが喜びと微笑んだ。
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