相模原市内でのオールロケをめざした映画「ホぺイロの憂鬱」(仮題)がこのほど企画され、市制施行60周年記念事業として制作に乗り出すことになった。市内の映画会社(株)リトルバード(小池和洋代表取締役/緑区西橋本)が来秋の公開に向けて進めていく。現在、地元企業、各種団体に協力を呼びかけており、同社では作品を通じて市内での映画熱を高めるとともに、市全体を盛り上げていく考えだ。
神奈川県出身の作家・井上尚登さんの同名小説を映画化。小説の内容は、相模原市を舞台に、地元サッカークラブ「ビッグカイト相模原」でホぺイロ(ポルトガル語で用具係を指す)を務める主人公がチームに舞い込む数々の謎を解いていく様子と、人々の温かな交流を描いたほのぼのとしたミステリー。作中には、「相模大野グリーンスタジアム」など地元を想起させるような架空の場所のほか、サウザンロード(南区)、相模原駅(中央区)、津久井湖(緑区)など市内各所が実名で多数登場する。
相模原でのオールロケにより、観る人にとっても「『これぞ、わが町の映画』と誇りに思ってもらえるような作品を作りたい」との考えから始まったこのプロジェクト。今年5月に企画が決まると、小池さんと任意団体「相模原を映画のまちにする会」の猿田和雄さん((株)サルタ取締役)が2人3脚で活動をスタート。申請中だった市制施行60周年記念事業の認定も受けた。プロット(ストーリーの骨格)も先日完成したことで、今後は本格的に地元に映画をアピールしながら、協力、協賛を呼びかけていく。
小池さんはこれまで、相模原を舞台にした映画を3作手がけているが、オール相模原ロケは初めての試み。「人々の思いに焦点を当てた作品にするとともに、市民の方々と一緒につくりたい。地元ロケで相模原が盛り上がれば」と話す。クランクインは2月を予定。協力については小池さん(【メール】kazuhiro.k@movie-littlebird.co.jp)へ。
さがみはら南区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>