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さがみはら南区 人物風土記

公開日:2016.01.28

20回目の写真展を開いたサークル「フォト四季」で会長を務める
山口 光子さん
相模台在住 68歳

写真と仲間へ恩返し

 ○…1995年に設立され、今月、20回という節目の写真展を迎えた風景写真サークル「フォト四季」。50代から80代までのメンバー19人を、昨年から会長としてけん引している。相模原市写真連盟に加入している団体では唯一の女性会長。「前会長が退任される時に指名されて。自信はありませんでしたが、大好きな写真に恩返しができたら」と快諾した。「皆さんの協力があるからこそ続けていられる。思い入れのあるこの会に少しでも貢献したい」

 ○…カメラとの付き合いは中学生の時から。高校生だった姉が修学旅行に持っていくために家族で購入したカメラを、ほぼ自分専用として使い始めた。厚木東高校に入学すると写真部に。その後もカメラ熱は衰えず、初任給でキャノンの一眼レフカメラを購入したほど。「普通の女の子と給料の使い道が違いますよね」と笑う。家族が出来てからは娘と息子専属のカメラマン。子育てが落ち着くと風景写真にも手を広げ、過去には全国二科展で入賞したこともある。

 ○…12年前から続けている太極拳は師範の腕前。「何をするにも元気じゃないとね」と快活な笑顔を見せる。撮りたい風景があればどこへでも足を運び、昨年にはユネスコの世界遺産でもある中国の秘境「九寨溝(きゅうかんこう)」を写真仲間と訪問。神秘的な景色に心が震えるほど感動した。ただ主婦でありながら、好きな趣味に没頭できるのは家族の協力があってこそ。特に相陽中学の同級生だという夫へは感謝しきれないという。

 ○…長く続くサークルゆえに、毎年、数名が体調不良などを理由に退会していく。立ち上げから在籍しているメンバーも少なくなった。それでも月2回の定例会、年3回の撮影会と写真展は継続している。「写真があるからイキイキしている人ばかり。お互いに写真を講評しあって切磋琢磨できる場所になれるよう、あと10年は会長として引っ張りたい」と笑った。

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