胎動から命、考える
県立相模原中等教育学校(南区相模大野)の糸井大揮さん(4年)=人物風土記で紹介=がこのほど、県主催の作文コンクール「第3回いのちの授業大賞」で教育委員会委員長賞を受賞した。1月30日には、横浜関内ホールで表彰式が行われ、糸井さん自ら作文の朗読も行った。
同コンクールは「いのちを大切にする心をはぐくむ」ことを目的に県が主催しているもので、今年で3回目。県内の小、中、高校と特別支援学校の児童・生徒を対象に、命に関する授業を受けた感想をまとめた作文を募集。今回は4284作品の応募があり、黒岩知事らが名を連ねる審査会で各賞が決定された。糸井さんの受賞した「教育委員会委員長賞」は、大賞の次に位置づけられている。
授賞式当日、糸井さんは壇上で表彰状を受け取り、自身の書いた作文=下記参照=も朗読した。「黒岩知事をはじめたくさんの方の前だったので緊張しましたが、貴重な経験になった」と振り返った。
助産師の”卵”胎動伝える
糸井さんの通う相模原中等で行われた「いのちの授業」は昨年9月。4年生(高校1年生)40人を対象に、保健体育の授業の一環として、北里大学で助産師を志す看護学部の学生10人とその教諭らが行った。同校では初の試み。
授業では、おなかの中にいる赤ちゃんの胎動を再現するモデル教材を使用。出産や介護用品を手掛ける「相模原商事」(南区御園)が自社開発したもので、抱きかかえると、赤ちゃんがお腹を蹴る動きなどを実際の胎動のように実感できるもの。授業で体験した糸井さんは、「とても不思議な感じでした。男性には絶対に体験できないものなので」と話していた。
同大が出向いての授業は、相模原中等以外に今年度は、座間総合高校、市ヶ尾高校(横浜市)の3校で行われた。授業を担当し、モデル教材の開発にも携わった新井陽子准教授(生涯発達看護学)は、「大学生が高校生に授業をするというところに意味がある。ともに親との距離が微妙で多感な時期だからこそその気持ちも分かり合え、授業に生かせるのでは。いずれ助産師となり白衣を着る前にこういった体験ができるのは、授業者である看護学部の学生にとっても貴重な経験」と話す。
そのほか、新井准教授は、親になる人らを対象にした自治体主催の教室などでも、このモデル教材を使用した胎動体験を広めている。
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