「相模原市新たな火葬場を考える会」の会合が先ごろ開かれ、2024年の供用開始に向け、整備を予定している市営斎場の最終候補地案を緑区の「青山」として進めていくことが決まった。市は9月15日から地域住民への説明会を開催。住民からの意見を踏まえ、11月頃に最終候補地として決定したいとしている。
これまで候補地として挙げられていたのはいずれも緑区の「寺沢奥南」「土沢北」「青山」(帝京グラウンド)の3カ所。市は最終候補地案を選ぶにあたり、費用面(概算造成費・用地費)、環境面(周辺人家数、森林伐採面積)、交通利便性(津久井広域道路などからのアクセス、バス交通状況)、事業効率性(施工期間、対象地権者数)の項目を設定。それぞれの評価を点数化し、比較検討した結果、合計88点となった「青山」が最終候補地案として決まった。
「青山」は概算総事業費が約1・84億円と最も低く、費用面において他の2カ所と大きな差をつけている。この場所は現在帝京大学のグラウンドとなっているため、森林伐採面積も約4300平方メートルと少ないことなども点数に反映されている。
9月15日には津久井文化福祉会館で、地域住民に向けた初めての「新たな火葬場に係る説明会」が開かれ43人が参加。新火葬場整備の経緯や最終候補地案の選定について、市区政支援課職員から説明があった。
住民からは「検討結果などの情報をもっと発信してほしい」「費用ではなく近隣住民への配慮を重視するべきでは」等の意見や要望が上がり、市は回答した上で、「今後も周辺住民への個別説明も含め、継続して市民への説明を行っていく」と話した。
同課は「考える会や説明会で頂いた意見を踏まえ、ご理解を頂いた上で、11月を目途に最終候補地として決定していきたい」としている。その後、基本計画策定などを経て、2019年には建設予定地として定めていく予定だという。
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