相模原市を舞台とした相模原オールロケの映画「ホペイロの憂鬱」の制作が着々と進められている。同映画は相模原のサッカーチーム「ビッグカイト相模原」に所属し、選手の身の回りの管理を受け持つホペイロ(ポルトガル語で用具係の意味)を描いたほのぼのとしたミステリー。
相模原市民会館での撮影となった15日は、原作者の井上尚登さんが激励のために訪問。初めて撮影中の現場を訪れた井上さんは撮影の様子に興味津々で、写真に収めるなどして笑顔を見せていた。
市内南区に住む井上さんは2年前に自身の作品の映画化が浮上してから状況を見守っていたといい、「リアリティがなかったが、撮影を見て実感してきた」と話すと、映画について「相模原が楽しいまちだと感じてほしい」と期待感を示した。15日当日は「地元に支えられているサッカーチーム」という設定から、道行く人々にサポーターがチラシを配る場面の撮影が行われ、多くのエキストラが参加し、熱い演技を見せた。中には主演の白石隼也さんを追いかけて奈良県から駆けつけたファンもいた。
18日にはクラブハウスの場面として旧畜産振興協会事務所で撮影。白石さんのほか、チームの広報役を演じる水川あさみさんらも訪れた。撮影は3月中旬まで続けられる見通し。