今秋の10月17日(水)から21日(日)にかけて東京ビッグサイト(東京国際展示場/東京都江東区)で開催される「World Robot Summit2018」(WRS)で地域展示を行う自治体にこのほど、相模原市が採択された。これを機に市では、ロボット産業に関する取組みを世界に向けPRし、関連企業の誘致などにつなげていきたい考えだ。
WRSは、経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構主催のもと、世界のロボットの英知を集めて行う競演会。競技会と最新技術の展示を実施し、世界中から集ったロボット研究・開発者や政府・民間の要人が情報交換や将来像を議論し、今後の方向性を考えていく。
2020年に愛知県と福島県を会場とした本大会が予定されており、今回はそれに向けたプレ大会としての位置づけとなる。今回は相模原市のほか神奈川県、愛知県、大阪府・大阪市、福島県、北九州市、千葉市が展示自治体に採択された。
相模原市では高齢化や人口減少による産業人材不足の課題解決を模索する中で、市内に金属・機械加工や電子部品製造など工業系企業が集積していることに着目。ロボット産業と親和性があると見込み、13年度に関連の取組みに着手した。14年度に企業や研究機関、行政などからなる「さがみはらロボット協議会」を設立し、15年9月には緑区に企業の産業用ロボ導入を支える「さがみはらロボット導入支援センター」を開設した。県が進める「さがみロボット産業特区」の対象区域でもあることから県と連携した取組みも行っている。
10月の大会では、同センターの取組みや設置されている産業用ロボ、実施している企業向け研修などを紹介。加えて、トヨタ自動車が開発し介護福祉分野での活用が期待される生活支援ロボ「HSR」を用いて、福祉施設で実証実験をしている市内企業による「HSR社会実装研究会」の取組みや、市内のレジャー施設で行ったドローンを使った実験の様子などを映像やパネルで紹介する。
市産業政策課では「本市の取組みを、国際的にロボットに関わる企業や団体、学術機関など多くの人に知ってもらい、『ロボットといえば相模原』と認知してもらいたい」と期待を込め、「ビジネスチャンスを求めて相模原に関連企業が集まり、市内事業所との連携が生まれれば」と話した。
さがみはら南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>