市民・大学交流センター「ユニコムプラザさがみはら」(ボーノ相模大野3階)が、地域の活性化のため同センターの設備を提供する「まちづくりモデル事業」の参加団体を今年度から募集している。9日には第1弾として区内のボランティア団体「であいの和」(青木智野(さとの)代表)が、多世代が交流できるサロンを開催した。
「であいの和」は、南区地域福祉交流ラウンジで定期開催されている3つのサロンの責任者である青木さんを含む、関係者74人で構成されたボランティア団体。立ち上げのきっかけは、その中の1つ「子育てサロンぽっかぽか」に参加する母親4人の発案だった。
子どもの遊び場が出発点
子育てサロンに通う母親たちは「子どもが成長すると、遊び場所や屋外で気軽に飲食できる場所が少ない」との悩みから、「室内で遊ばせながら食事もできる場所を」と、町田市の「子どもセンターまあち」を参考に新しい居場所づくりを目指した。今年2月には区民がまちづくりについてプレゼンテーションを行う「第4回More(モア)輝区〜南区アイディアコンペ」に参加。「屋根のある公園」と題して、多世代が交流できるカフェスペースと、子どもの遊び場が共存する場所の必要性をアピールした。
互いの意向が合致
子育て世代を含め、高齢者らが集える居場所の実現のため「であいの和」を発足させてからは「予想外の早さで進んでいった」と青木さんは話す。3月半ば、実施場所として想定していたユニコムプラザに相談したところ、アイディアコンペを観覧していた同センターの金森厳(いわお)所長が快諾。モデル事業をスタートさせたタイミングだったこともあり、その場で年間の日程が決定したという。
活動は「みんなの居場所」サロンと名付けられ、内容は同団体に調理師・衛生管理者・栄養士が所属していることから、実習室の調理設備を利用したカレーとコーヒーの提供となった。また、親子連れのためのスペースとしてマットが敷かれ、遊ばせることができる。
サロンの開催は来年3月までの毎月第2水曜日、午前11時30分から。カレー300円、コーヒー100円で、ラストオーダーは午後2時。初回となった9日は90食が完売した。今後は「であいの和」のメンバーでもある相模女子大学の児玉小百合教授のゼミと連携し、栄養士養成課程の学生と子ども食堂を運営することが決まっている。
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