学生の目線から交通事故防止等の活動に従事する「南区学生自転車会議」が、内閣府特命担当大臣が表彰する「内閣府交通安全功労者表彰」を受賞した。2012年の結成以来、学生主体で継続して事故防止や運転マナーの向上を呼び掛けてきた精力的な活動が評価された形だ。10月12日には代表者3人が相模原市役所を訪問し、報告会を行った。
市内4校が参加
南区学生自転車会議は市内4つの高校の有志からなる団体。当初は区内の学校のみだったが、現在は相模女子大学高等部、神奈川総合産業高校、相模原中等教育学校に加え中央区から弥栄高校も参加し、総勢32人の学生が在籍する。「学生主体」の活動にこだわり、毎月南区役所で開かれる会議でも区の担当者は口をはさまないという。今年度は特に学生に向けた啓発に力を入れており、9月に開催された神奈川総合産業高校の文化祭では、交通安全に関する知識をゲーム感覚で学べるクイズを展示し、来場者に事故防止を呼び掛けた。
報告会には議長の三國文菜(あやな)さん(相模女子大学高等部2年)、委員の田久保陽奈(ひな)さん(同2年)、高橋香穂さん(同1年)が出席した。加山俊夫市長は「自転車事故のない街づくりに向けて、継続して活発な活動をお願いしたい」と話し、下仲宏卓副市長も「学生のうちにこうした活動に取り組むことは、大変立派だ」と、労いの言葉をかけた。
他の都道府県も注目
今回の交通安全功労者表彰は個人21人、5団体、4市町村が受賞した。若年の団体は珍しく、8月に都内で開かれた表彰式では他の受賞者からも取組みについて質問を受けたという。佐藤暁(さとし)南区長は「学生ならではの視点から生まれるアイデアは、行政主導のキャンペーンとは違う効果がある。若年層に働きかける意味でも、大きな存在」とさらなる活動に期待を寄せる。
三國さんは「受賞は、先輩達が活動を継続してきてくれたおかげ。今後はもっと外部に情報を発信して、結成10周年に向けてバトンをつないでいきたい」と意気込んだ。
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