自身の経験をもとに、24時間対応で犬の預り、送迎サービスを始めた 渡邉 亜矢子さん 東林間在住 51歳
「犬の幸せ」生涯追求
○…「ワンちゃんたちの幸せを追求し、のびのび過ごせる環境をつくりたい」。昨年末に犬のための出張、宿泊、送迎サービスを展開する「株式会社レゴラスハウス」を立ち上げた。老犬や、病気で介護が必要になった犬も預って面倒をみるほか、送迎も現在1人でこなす。24時間対応、年中無休で利用者の要望に応える体制。「私がやらなくては」。使命感にも似た想いで、愛犬家に寄り添う。
○…社名のレゴラスは、2017年に14歳で亡くなった愛犬の名前。「とても優しい、私の長男でした」。今でも話をすると、面影を思い出してか目に涙が浮かぶ。レゴラスが老齢となり前庭疾患、さらに肝臓がんを発症し介護が必要となった時、困ったのは預け場所。設計事務所で働いていた当時は犬のために休暇をとることもできず、動物病院やペットホテルとも時間の都合が合わなかった。「働く愛犬家のなかには、自分と同じ境遇の人も多いのではないか」。ペットロスを乗り越え、一念発起して退職。必要な資格を取得して、短期間で開業にこぎつけた。
○…かまくらで有名な秋田県横手市出身。高校時代は弓道部で東北大会に進出した腕前をもつ。映画館で年間100本を鑑賞するほどの映画好きで、なかでも小学生の頃からの愛読書が原作の「ロード・オブ・ザ・リング」3部作は、「各20回以上は観た」と笑う。
○…まずは事業を軌道に乗せ、スタッフの雇用やサービスを拡充させることが当面の目標だ。その後は犬を連れた福祉施設への慰問など、ボランティアにも取り組んでいきたいという。そのためにも、まずは認知度をあげること。「きっとたくさんの人の役に立てるサービス。徐々に広まってくれたら嬉しい」。人と犬の幸せな時間を、全力でサポートしていく。
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