「元Jリーガーのフリーアナウンサー」という異色の経歴の持ち主が、相模大野・女子大通りで飲食店を開業し、話題となっている。昨年11月にオープンした「スポーツダイニングバー波の香り」。同店オーナー、波立(はりゅう)紀夫さん(47)に話を聞いた。
相模原初のJリーガー
中央区上溝出身の波立さんは上溝南中、横浜商科大高でサッカー選手として頭角を現し、東邦チタニウムを経て1994年にベルマーレ平塚で市内出身選手としては初のJリーガーとなった。その後、2003年の現役引退で第一線からは退いたが、今も市内の社会人チームである大沢FCに籍を置く。ポジションはディフェンダー。「以前は走力が強みのサイドバックでしたが、最近は主にセンターバック」と苦笑するが、ピッチに立てば親子ほど歳の離れた選手とも対等に渡り合う。
「声」を武器に転身
現役引退後、波立さんが選んだ次なるフィールドはアナウンス業。都内の専門学校に進み、「落ち着いていて聞きやすい」と評判の声と、それまで培った人脈を頼りにセカンドキャリアをスタートさせた。FMヨコハマのレポーターや各種サッカー関連のイベントで実績を積み、冬は松任谷由美さんの苗場コンサートでイベントMCを務めるなど活躍の場は多岐にわたる。現在はJリーグ、Fリーグで実況をこなしながら、選手としての経験を活かし相模原、町田、横浜でサッカーとフットサルの指導にもあたる。
「たくさんの人に助けられて、徐々に仕事を増やしてこられた」と話す波立さん。地元の相模原で、自身も人と人をつなぐ場を作りたいと考え、スポーツバーを開店した。料理上手な店長、佐々木香織さんと自身の名前を組み合わせた「波の香り」は、家族連れや小さい子供も皆で食事やスポーツ観戦が楽しめる店だ。「誰でも気軽に入れる場所がつくりたかった。私も可能な限りお店にいますので、ぜひ遊びに来てください」と白い歯を見せる。
![]() Fリーグで実況する様子
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