2020東京オリンピック競技大会において、相模原市で事前キャンプを行うブラジル選手団から1日、女子サッカー代表監督のピア・スンドハーゲ氏が来日し、練習で使用予定の相模原ギオンスタジアムで視察を行った。2012年にFIFA女子最優秀監督を受賞した世界的名将のピア監督は「ここには必要なものが全て揃っている」と満足そうに話した。
この日、相模原市を訪れたのはピア監督とブラジルサッカー連盟女子代表コーディネーターのマルコ・クーニャ氏。市からは本村賢太郎市長らが笑顔で出迎えた。
視察前の会談で本村市長は、「相模原市をキャンプ地に選んでいただき、72万市民が誇りに思っている。トップアスリートに接することは貴重な心の財産になる」と話し、市を挙げて最大限のバックアップをしていくことを約束した。2008年から2012年まで女子サッカーアメリカ代表監督を務めたピア監督は「日本は私にとって良きライバルだった特別な国。日本に来られて光栄だし、日本から学べることもたくさんあると思う」と笑顔で応じた。
その後はグラウンドに降りて芝の状態などを確認。フィールドのサイズや照明施設についても職員らに質問しながら、会議室やロッカールームなども見学して回った。
視察後に取材に答えたピア監督は「芝を見ればよく手入れされているスタジアムであることが分かる。ここには必要なものが全て揃っていて大変満足している」と語った。選手と市民との交流などについては未定な部分も多いとしながら「ブラジルには子どもたちのお手本になれる素晴らしい選手がたくさんいる。特に(ブラジルでサッカーの女王と呼ばれる)マルタ選手のプレーはぜひ見に来てほしい」と話した。また「市民の皆さんが楽しみにしていると聞けたことが一番いいニュース。とても嬉しい気持ちで選手たちも来日できると思う」と笑顔を見せた。
相模原市とブラジルオリンピック委員会は、2017年に事前キャンプ地に関する覚書を交わし、今年1月に正式な協定を締結している。相模原市ではブラジル選手団のうち、女子サッカー、競泳、飛込、アーティスティックスイミング、女子バレーボール、バドミントン、フェンシング、カヌースプリントの8競技が事前キャンプを行う予定だ。
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