相模原市中学校体育連盟が現在、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった市中学校総合体育大会の代替大会開催に向け準備を進めている。現状案では8月末から約1カ月間、全14競技を予定。それぞれの競技特性に合わせたコロナ対策を実施しながら、「最後の大会」が消滅した中学3年生の節目となる大会を目指している。
市中学体育大会は神奈川県大会の予選という位置づけだけでなく、中学3年生の運動部員にとって3年間の成果を示す集大成となる。開催されていれば62回目を迎えるはずだった今年は県大会中止の一報を受けた市中体連が生徒や運営に携わる教員らの安全確保を最優先事項とし、5月に中止を決定していた。「苦渋の決断だった。その後、県や保護者などから代わりとなる大会を開いてほしいという要望があったことなどから代替大会の開催を決めた。3年生らの思い出となる大会にしたいと思う」と市中体連の上西雅巳会長(新町中学校校長)は力を込める。
14競技を予定
現時点で市中体連が考える代替大会の概要はこうだ。
出場は原則、中学3年生に限り(メンバー不足の場合などは2年生も出場可)、参加は任意。市内の中学校や公共施設を会場に、期間は8月29日から9月27日までの約1カ月間を想定している。種目は体育大会と同じ全14競技を予定し、球技種目は3密(密接・密集・密閉)防止の観点から、3校程度のリーグ戦などを代替大会とする考えだ。「応援は2年生のほか、3年の各家庭から一人と定める予定。思い出に残るように参加賞も考えている」と上西会長。現在、難航しているのが柔道や剣道など身体の接触が避けられない競技の対策という。国や県の事例などをもとに検討していくとし、「安全性を第一に考えている」と話す。今後はコロナ感染の広まりに注意を向けつつ、各校終業式が行われる8月7日(金)に、実施の目途を立てたいという。
「最後の大会」で優勝を目指していたという新町中・サッカー部で主将を務める常盤純さん(3年)は代替大会開催の報に「うれしい。一生懸命戦うのみ」と笑顔を見せ、「臨時休校の時も個々で練習してきた。どこのチームが相手でも全力で向かっていきたい」と意気込んでいる。
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