新型コロナウィルス感染症の影響で学校の文化祭が中止になったことを受け、相模女子大学高等部では生徒有志が集まり、独自にオンラインによる文化祭の企画を進行させている。期間限定で生徒による様々な動画を公開するほか、クラウドファンディングを活用した花火の打ち上げも視野に入れている。
相模女子大学では幼稚部から大学部までの生徒児童が参加し、毎年11月3日・4日に学園祭「相生祭」を実施してきた。しかし今年は新型コロナウィルスの影響により、春先から登校を自粛。実行委員会も開くことができず、収束も見込めなかったことから5月に中止を決定した。
新しい催しを
「何もやれないのは悔しい。1日だけでも半日でも、なんでもいいから催しをやりたい」。学校が再開した6月、相生祭中止の報告を受けた高等部2年の大滝理央さんとタッカー彩さんはそう考えて声を上げた。2人は昨年の相生祭で実行委員会を経験し、今年も参加するつもりだったという。その声に学校側が呼応する形で、「出来ること」を模索し始めた。
「もしやるのならば、学校全体を巻き込みたい」と考えた2人。そこで校内に案内を出し、「新しい催し」の実行委員有志を募った。すると1年生12人、2年生10人から手が挙がり、22人の委員が誕生。発案者である大滝さんが代表、タッカーさんが副代表を務め、1年生から池田天奏さんと田島愛里さんが学年の正副代表となった。
4人の正副代表で7月から会議を重ね、学内で集めた動画を期間を決めて公開する「オンライン文化祭」と花火を打ち上げる計画の基礎を作った。イベントの名前も4役で話し合った結果、「白木祭」に決定した。白菊の花が同大学の象徴でもあるマーガレットによく似ていたこと、さらに皮を脱ぎ捨てた白木が、今回の「生まれ変わった文化祭」のイメージと一致した。
地元への貢献も
「白木祭」の期間は、令和3年1月8日から27日まで。発表の場を求める部活動による動画のほか、ダンスコンテストや男装コンテストの動画などを公開する予定だ。すでに高等部・中学部を合わせて24の部活動から参加表明が届いており、コンテストに関しては視聴者から投票を受け付ける方向で進めている。
そして最終日の27日には打ち揚げ花火も企画した。理解と協力を呼び掛けるため、地元の会合にも参加したところ、歓迎の声が上がったという。「どんどんやってほしいと皆さんが応援してくれて。それが嬉しくて」と大滝さんは話す。打ち揚げ資金にはクラウドファンディングを活用。返礼品は、生徒が部活動で用意できるものや、希望者に生徒がCM動画を作ることなども考案している。また、「私たちにできることで、地域の活性化も考えたい」との思いから、地元商店街で使えるクーポンをつけた白木祭のチラシも学校内で配布する。クラウドファンディングの目標金額は60万円。11月上旬に開始の予定で、ツイッターやインスタグラムなどのSNSを活用し、学校の内外にPRしていく。
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