地元サッカークラブ・SC相模原はこのほど、三浦文丈氏(50)の監督解任に伴い、後任に高木琢也氏(53)が就任することを発表した。J2リーグで最下位に低迷するクラブの立て直しを任された高木氏はJ2残留を目標に掲げる。高木SCの初陣は5日に行われ、ホーム相模原ギオンスタジアムでⅤ・ファーレン長崎と対戦した。
高木氏は長崎県の出身。高校サッカー強豪の国見高校を卒業し、Jリーグではサンフレッチェ広島やヴェルディ川崎で活躍、コンサドーレ札幌在籍中に引退した。日本代表では「アジアの大砲」と呼ばれ、国際Aマッチに44試合出場し27得点をあげている。
引退後は日本大学やJリーグ横浜FCのコーチなどを務めたのち、横浜FCやロアッソ熊本で監督に就任した。地元長崎のⅤ・ファーレン長崎では6シーズンと長期間にわたり監督を務め、J1昇格を果たしている。
高木氏はSCの新監督就任にあたり、最下位という厳しい状況の中「J2残留という目的を一緒にめざしていくのが自分自身の役割だと思う。選手の力をもっと引き出し、チームの進化に貢献したい」とコメントしている。
就任後、練習を終えた高木新監督は「選手たちは積極的にプレーしている。一人ひとりが強い気持ちでゲームに臨めるようにしたい。J2はチームの力が拮抗しているので、これからが勝負」などと語った。また、ファンやサポーターに向けて「皆さんのハートに何かを感じてもらえるようなゲームをしたい。ホームゲームでは絶対に負けられない気持ちを出して戦っていきたい」と意気込みを話した。
初陣は黒星
高木監督率いるSCは6月5日、ホームギオンスで第17節V・ファーレン長崎と対戦した。就任後、初戦が古巣の長崎だったことを知り、高木監督は「狙ったわけではないが、長崎が相手で驚いた」と話していた。
試合は前半16分に動く。FWエジガルジュニオにシュートを決められ先制点を奪われてしまう。ホームのSCはFWユーリを起点にゲームを組み立てるがゴールに結びつかず後半へ。
後半、SCは4人の選手を入れ替えて何とか点を奪おうとするが、長崎に粘りのディフェンスで1点を守りきられ、高木監督の初陣を飾ることはできなかった。SCは4連敗で、勝ち点11の最下位となっている。
試合後、高木監督は「選手たちはアクティブにプレーしてくれた。最後まで攻める姿勢を出してくれて、次につなげていけるゲームだった」と振り返った。
SCの次節は6月13日(日)、アウェーで水戸ホーリーホックと対戦。リーグ後半に向け、巻き返しを図る。午後2時キックオフ。
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