昨年同様、「日本一にふさわしいチーム」づくりを掲げて臨んだ、城ヶ滝一朗ヘッドコーチ(HC)の2期目のシーズン。開幕時はケガの影響もあり、チームは万全の体制とはいかなかったものの、確実に陣地を進め、フィールドポジション(攻撃開始地点)を有利にしながら堅実なランプレーと巧みな試合運びで上位争いに食い込むもくろみだった。
ところが、昨年と同じ顔合わせとなった初戦の富士通フロンティアーズ戦では城ヶ滝HCが「やってはいけないミス」と悔いるプレーが続出し、17対47で大敗を喫した。ミスの修正に向けて練習量を増やし、コーチ体制、練習体制も見直すなど抜本的に取り組みを変え、選手たちの刺激となる手立てを打った。ただ、4位のIBMにも接戦の末敗戦。結果的に上位4チームには勝利を挙げることができなかった。これが、後にセミファイナル進出を逃す大きな要因となった。
それでも明るい材料はある。新加入の選手の台頭だ。今季は法大から入団したルーキーのRB(ランニングバック)・阿部快斗、最終節のオール三菱ライオンズ戦で攻撃のチームMVPに輝いたTE/FB(タイトエンドフルバック)・ダーニール・ジェンキンス、FG(フィールドゴール)のキッカーを任された移籍組のK/P(キッカー・パンター)・佐藤太希などが活躍を見せたほか、元横浜DeNAベイスターズの石川雄洋も入団1年目にして高いポテンシャルを発揮するなど来季に期待を抱かせる戦いぶりを見せている。
開幕前のインタビューで、城ヶ滝HCは先手必勝をチームスタイルにしていく方針を示していた。今季は叶わなかったが、来季こそは戦力を整え、目標としていた先制点から畳みかける攻撃で、前半で勝負を決める戦術をめざす。
もう一度這い上がり、上位を叩くライズの姿をファンは望んでいる。
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