本紙でも何度か紹介してきた相模原麻溝公園の「釣り堀遊び」は、相模台在住の野口徹也さん(87)がたった一人、ボランティアで続けてきた活動だ。1日500人以上が集まるほど人気の催しだったが、年内いっぱい、12月26日(日)の開催を持って終了することとなった。野口さんは「本当に体力の限界。ここまでよく頑張ったと思う」と笑顔で話している。
野口さんの「釣り堀遊び」は、麻溝公園内にあるウッドデッキにブルーシートを敷き、その上に手作りの色鮮やかな魚たちを並べる。全てに金属製のクリップが付けられており、針の代わりに磁石のついた釣り竿で自由に釣って楽しむことができる。参加費は無料だ。
始まったのは2004年。最初は手作りの魚500枚とブルーシート、数本の釣竿をリュックに詰めて公園に行き、事前告知も何もせず突然始めたという。「孫に魚釣り遊びをしてもらうために作った魚たちがあったので、外でやったらどうなるかと思って」と、いたずらっぽく当時を振り返る野口さん。いざ始めてみると、即座に大勢の子どもたちに囲まれたそうだ。それならと、当初は不定期で開催。気づけば求める声に後押しされる形で、毎週末と祝日に開くようになった。
魚はもちろん釣り竿も手作り。毎週開催のために作り続けた魚たちは2500枚を超えた。「釣り堀を始めてからの日中は、ほとんど作業してたね」と野口さんは笑う。
2017年には体力の問題もあり、「300回で終了する」と宣言。2018年3月25日にその節目を迎えたが、継続を求める声があまりに多いことから不定期で続けていくことを決断した。
393回目を終えた2019年12月、体に異変を感じ救急搬送された。診断は脊柱管狭窄症。約2か月間の入院生活を送り、退院後もリハビリに努める毎日。当然活動も休止を余儀なくされた。
さらに新型コロナの影響もあり、再開のめどが立たなかったが、今年7月、1年半ぶりに公園にブルーシートを広げることができた。「子どもたちの笑顔に会えて、やっと帰ってきたなと思えた」。その後も日曜日をメインに続けてきたが、手術の影響もあり体力が低下。「座っているだけでもしんどい」状況になったことから、活動終了を決意した。
「やってみたいという人がいれば全ての道具を譲ってもいい。まずは最終日の26日を皆さんと楽しみたい。中止にならないよう、雨が降らないことを祈ります」と野口さんは話している。
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