年頭にあたり、本紙では黒岩祐治知事にインタビューを行った。黒岩知事はコロナ対応と経済の両立をめざす考えを強調するとともに、その具体策などについて語った。(聞き手・熊坂淳)
――昨年はどんな1年だったでしょうか。
「コロナに始まりコロナに終わったという感じでした。緊急事態宣言下でオリンピック・パラリンピックが開催され、厳しい状況ではありましたが、記憶に残る大会ができたことは大きな成果だったと思います」
――ウイズコロナ、アフターコロナの施策が問われる年となります。
「コロナ対策では、医療提供体制神奈川モデルなど、県の施策が国をリードしてきたという自負はあります。最悪の事態を想定し、先へ先へと対策を打ってきましたが、これは今後にも必ず活かされると考えています。基本的な対策は出来上がっていますから、県民の皆さんには、基本的な感染防止対策だけは引き続きしっかりやっていただきたいと思います。一方で、これからは徐々にではありますが経済のエンジンを回し、コロナ対応との両立を図っていきたいと思っています」
――経済を回していくための具体策とは?
「例えば観光業ですね。昨年12月には『かながわ県民割』を再開、2月からは『かながわ旅割』が始まります。県民や近隣圏域の居住者が県内を旅行する際の優遇策で、これを機に、県内観光の魅力を再発見してもらおうというものです。それから『かながわPay』です。アプリを使うとお得に買い物ができる消費喚起キャンペーンです。そのほか『Go To Eat』や商店街への支援、また、県内工場で製造されたものを購入すると割引される『かもめクーポン』といった消費喚起策もあります」
――コロナ対応以外の施策はいかがでしょう。
「この間、様々なイベントを中止しコロナ対応に充ててきましたが、これを徐々に戻していきたいですね。それから、海外との交流事業やインバウンド喚起なども状況を見極めながら進め、反転攻勢に出られるようにしていきたいと思います。また、今年はシニアの国体ともいわれる『ねんりんピック』が神奈川県で開催されますので、皆で盛り上がれたらと思っています」
――直近データでは県人口が減少局面に入った可能性があります。
「減少傾向に移ったかは、もう少し見ないとわからないところがありますが、人口減は織り込み済みです。神奈川は海もあれば山もあるという、非常にポテンシャルが高い魅力いっぱいの県です。社会増を図るという観点からは、このポテンシャルは思いきり活かせると考えています。一方で、人口減は、高齢者の割合がどんどん増えるということで、これにどう対応するかが非常に大きな課題です。私は未病を改善し健康寿命を延ばそうとずっと言ってきましたが、まさにこういう視点に立ってのことです。高齢者の割合が増えていく中、皆が健康で、いのち輝く、そんな時代を作っていくことが、今後ますます大事になってくると思っています」
――県民の皆さんへの新春メッセージを。
「しばらくウイズコロナが続くと思いますが、コロナ禍で生まれた新たな価値観や新しい日常を前向きに受け止め、楽しんで欲しいと思います」
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