中央区共和出身・在住のプロボクサーで、日本ミニマム級(47・62kg以下)1位の石澤開選手(25)=M.Tジム=が1月11日、後楽園ホールで行われた同級王座決定戦で、同級3位の森且貴選手(21)=大橋ジム=に8ラウンド(回)2分50秒TKO勝ちし、第32代チャンピオンに輝いた。
石澤選手は共和小・中学校出身。中学2年で始めたボクシングを武相高校、日体大で磨き、2018年に日本ユースミニマム級王座を獲得した。
前の試合までの10戦の戦績は9勝8KO(1敗)。最軽量級離れしたKO率を誇り、武器の右ストレートを携えて日本タイトルに手が届く位置まで駆け上がってきた。昨年10月に「最強挑戦者決定戦」を制し、タイトルマッチへの挑戦権を得ていた。
今回の試合は、現WBO世界同級王者の谷口将隆選手(ワタナベジム)が返上して空位となっていた日本王座をかけた一戦。相手の森選手はここまで9戦9勝(2KO)と負けなしで、19年の全日本新人王にも輝くなど快進撃を続けてきた。この難敵に対して石澤選手は、相手の武器である左ボディへの対策や、自身の強打を生かすための細かいパンチを練習して戦いに備えてきた。
互いに持ち味発揮
決戦のゴングが鳴ると、試合は序盤から近距離で互いにパンチを打ち合う展開に。一発のある石澤選手に的を絞らせたくない森選手はスピードを生かしてリズミカルに速いジャブやボディを繰り出す。一方の石澤選手も相手の動きを止めるため、じりじりと距離を詰めながら強打を放つ。互いが持ち味を発揮する一進一退の攻防が続いた。
5回が終わり、公開採点は判定員3人ともに48対47と石澤選手が僅差でリード。手数で上回る森選手をポイントではなかなか突き放せず「このまま判定ではまずいかな」という思いもよぎった石澤選手だったが、試合中盤、頭を下げて放つカウンターに手応えをつかみ、徐々に相手にダメージを蓄積させていった。
6回、7回と両者とも足を止めて気迫のこもった激しい打ち合いが続く。そして迎えた8回。気持ちの強さを見せて手数をさらに増やしてきた森選手へ石澤選手が右のカウンターを見舞い、そこから左右の連打をまとめると、相手はマットへ崩れ落ち、敵陣営が棄権を申し出るタオルを振った。レフェリーが試合をストップすると、石澤選手は雄叫びを上げた。
「まだ実感がわかないがほっとしている」。リング上でマイクを握り、そう語った石澤選手。相手の森選手の強さを称えつつ、「最後は気持ちの勝負だった」と激闘を振り返った。
「地元にベルト」有言実行
「生まれ育ったまちにベルトを持って帰りたい」。日本タイトルマッチへの挑戦権を得た前回の試合後に、そう語っていた石澤選手。まさに有言実行の勝利となった。
「無事にベルトを持ち帰れて、少しは胸を張れるような結果を残せたのかなと思うと同時に、これからも精進し、また次のベルトを持って帰れるよう頑張る。応援していただけたらうれしい」と力強く話した。
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