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ここももの会が発足 木もれびの森で保全活動

社会

公開:2022年4月21日

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設立総会に参加した杉山代表(左)とここももの会のメンバー
設立総会に参加した杉山代表(左)とここももの会のメンバー

 南区の北部、大野台地区に広がる木もれびの森を管理する新たな団体「木もれびの森の花と木々を守る会」(杉山信義代表)が設立され、4月16日に若松の会員自宅で設立総会が開かれた。広大な森の未管理地を保全することや若い人材の育成などを目的に設立された。愛称は『ここももの会』で、5月から本格的な活動を開始させる。

 同会は12人のメンバーで発足した。設立総会には杉山代表と7人の会員が参加し、設立の趣旨や保全活動地域、今後のスケジュールなどが話し合われた。生物多様性の保全、持続可能な森づくり、地球温暖化対策が活動方針。73ヘクタールある木もれびの森のうち、オルガノ株式会社の裏にある通りから大野台中学校まで伸びる通りの西側に広がる三角地帯、約5ヘクタールの森林で保全活動などを行っていく。

 木もれびの森はクヌギやコナラ、スギなどの木々が森を構成している。1973年に後世に残す緑地として「相模原市近郊緑地特別保全地区」に指定されたが、60年頃から燃料としての薪や炭が使われなくなったことから、伐採が行われなくなり森が鬱蒼となり始めた。このままだと森が衰退するという懸念があり、20年ほど前から森林ボランティアによる保全活動が行われてきた。

 しかし、同会の杉山代表によると、広い森の全域で十分な保全活動が行われているとは言い難い状況であるとして、未整備地区で活動する新団体を立ち上げる必要があったという。

 以前から保全活動を行っている「NPO法人相模原こもれび」は13ヘクタールほどを管理しているが、来年度から一部管理しなくなる地域もあることから、その地域を引き継ぎたいとの意向もある。

多岐にわたる活動

 ここももの会は、樹木の間伐や下刈り、植樹、落葉かき、動植物の実態調査といった活動のほか、一般市民を対象とした森の散策、体験講座の開催、市・公民館・自治会のイベント参加など自然保護普及啓発活動にも取り組んでいく。杉山代表は「私たちには新しい植物も、若い人も育てていく必要がある」と話している。

 同会では一緒に活動する仲間を募集している。希望者はメール(左記二次元コード)で応募を。

応募用メールアドレス
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