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公開日:2022.06.02

三菱重工相模原DB
悲願、D1昇格なる
持ち味発揮、入替戦で連勝

  • ファンと一緒に昇格を祝った

  • 店内はマスク越しに歓声が響き渡った

 ラグビーリーグワンディビジョン2(D2)の三菱重工相模原ダイナボアーズは5月28日、花園ラクビー場でNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安との入替戦第2戦に33対19で勝利し、来シーズンからのD1昇格を決めた。



 前週の入替戦初戦に勝利した三菱重工は、この日勝つか引き分けで昇格が確定。敗れた場合でも条件次第では昇格が決まる状況だった。



 試合は負けられないNTTが開始早々から素早いパスワークで猛攻を仕掛け、三菱重工は防戦が続く。前半10分には先制トライを決められたが、今季磨きをかけてきたディフェンスで食い止めると、前掛かりのNTTの間隙を縫い、17分にトライを決め逆転。こう着状態が長く続いた後半は26分に先に三菱重工がトライを決めると、終了間際には焦るNTTからターンオーバーでダメ押しトライを決め差を広げた。



 昇格を決め、石井晃ゼネラルマネージャーは「今シーズンの大きな目標であるD1への昇格を果たしました。ダイナメイト、スポンサーをはじめと神奈川県民・相模原市民の皆様の熱い応援に感謝申し上げます。来シーズンのD1ではさらにパワーアップした姿をお見せすることを約束します」とコメントした。



 三菱重工は2019-20年シーズンに当時のトップリーグに復帰(新型コロナの影響でリーグ不成立)。20-21年シーズン後の新リーグ「リーグ1」創設にあたり、D2に振り分けられていた。D1昇格で来季からは、埼玉パナソニックワイルドナイツや東京サントリーサンゴリアス、D2から自動昇格の花園近鉄ライナーズ、入替戦で勝利し、残留を決めたNECグリーンロケッツ東葛など12チームで優勝を争う。



地元から声援



 この日南区大野台の飲食店「TABERNA MASSA」ではチームカラーのグリーンのシャツやユニフォームを着たダイナメイツがテレビ観戦。昇格の行方を見守った。



 これは店主の守屋政光さんが現地に行けない仲間のためにと店を開放、SNSなどで呼びかけたもの。市内はもちろん東京都日野市や青梅市、千葉県船橋市など遠方からも参加。12人が相模原から声援を送った。市内のスポーチームは全て応援しているという守屋さん。中でも父が中央区田名の相模原製作所で守衛をしていることから、ダイナボアーズは特に熱心に応援しており、チームのグリーンパートナーズにも名を連ねている。



 約2年前に奈良から相模大野に引っ越してきた大川内篤さん・孝子さん夫妻は、守屋さんのSNSを見て初めて同店に駆け付けた。奈良にいる時には近鉄の応援に行っていたという2人。「凄くいい試合だった。入替戦で勝てるのは実力がある証拠」と祝福した。



 大野台に住む篠田淳さんは守屋さんに誘われ昨年末から応援。「我慢して相手のミスを誘っているのが伝わってきた。昇格してよかった」と破顔した。秩父宮ラグビー場で行われたD1の3位決定戦の観戦後に参加した武田尚樹さんは今年2月まで相模原に住んでいた。「やっぱり相模原のことは気になる。最高!」と喜んだ。



 岩満真希さん・春成君は二宮町から親子で駆け付けた。現在中学1年生の春成君は2019年に日本で開催されたラグビーW杯に感動し、小学4年生からラグビーを始めた。今年からダイナボアーズのファンクラブに入会するなど熱を入れて応援している。試合前は「勝ってくれると思っていたが、ドキドキしていた」と本音も。「見本になるプレーがたくさんあった。日本を代表するチームになって欲しい」と目を輝かせた。

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