南清掃工場(麻溝台)の焼却炉の砂から金と銀が回収され、昨年度の市の収入が約3700万円になった。市役所では6月1日から、回収した砂や金のレプリカなどを展示、15日には同工場の設計・施工会社の役員らが報告するなど明るい話題に沸いている。
2010年3月に竣工した同清掃工場は、高温で流動する砂(約14t(トン))を用いてごみをガス化し燃焼する「流動床式ガス化溶融炉」を採用。この炉は底部に堆積した比重の重い砂(炉底砂・約2t)の中から、一般ごみとして廃棄された電子機器などに含まれる貴金属を回収できるという。
同清掃工場の設計・建設段階から携わっているプラントメーカーの神鋼環境ソリューション(本社・兵庫県/大濱敬織社長)は、運転・点検・補修を行う過程でこのことに着目し、2018年度から市とともに貴金属回収の調査・研究を開始。電子機器などは分別収集されることもあるため、実際に一般ごみからどの程度の金・銀が取れるかを調べてきた。
金・銀約30kgを回収
昨年度は、全市の焼却ごみから6回にわたり炉の底にたまった砂計12tを分析し、金と銀を回収した。回収した量は金が1万5427g、銀が1万5856gで、時価総額は1億3000万円ほど。回収などの費用に1億円近くかかり、収益は3700万円だったという。収入は、清掃工場の補修費や環境啓発活動などに充てるという。
15日には大濱社長や同社役員が市役所を訪れ、本村賢太郎市長に調査・研究結果を報告。大濱社長は「今後はさらに回収効率を高める研究を進めていく。ほかの鉱石の可能性も探っていきたい」とし、「SDGsに取り組みながら、未来の健やかな環境と暮らしづくりに貢献していきたい」と続けた。
これに対し本村市長は、「話を聞いた時は本当に驚いた。市民も喜んでいるのではないか。全国的にも注目され、お祝いの言葉や問い合わせをいただいている。循環型社会の構築という観点からも非常に意義深い」と終始笑顔だった。
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