相模原市は2月4日、多文化共生のまちづくりを推進するため、市内在住の外国人市民と懇話会をプロミティふちのべで開催。意見交換や情報共有を行った。参加した外国人市民からは、市やさがみはら国際交流ラウンジに対する要望が出され、情報の受発信などに課題が浮き彫りになった。
懇話会は「外国人市民も暮らしやすい環境を目指して」をテーマに、さがみはら国際交流ラウンジに求められる役割について話し合った。性別や国籍、日本在住の長さ、職業など立場の異なる6人の外国人市民が参加。大川亜沙奈副市長や川村彰市民局長らが参加者からの要望に回答した。会にはさがみはら国際交流ラウンジ運営機構の金愛蓮代表も参加。冒頭であいさつするとともに意見交換の様子を傍聴した。
SNS活用も視野
懇話会に参加した外国人市民からは「無料の日本語教室の情報」や「労働問題や消費者トラブルの相談場所」「高齢者・障害者の孤独や心配事を相談する場や支援の情報」など、支援や相談場所に関する情報の取得方法などについて要望が相次いだ。また国際交流ラウンジの存在を知らない外国人市民もおり、困り事を受け止める場所としての周知を要望する声も上がった。
市側からはホームページやガイドブックなどで発信をしているが、今後はSNSなどを使った広報について検討する案などが出された。
相模原市に住む外国人は約1万7500人で人口の約2・4%に当たる。南区在住が最多。国籍では中国が最も多く、ベトナム、フィリピン、韓国、インドと続く。上位5か国で市内在住外国人の3分の2を占める。なお外国人相談専用ダイヤルは【電話】042・769・8319。
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