共創する区制15周年へ
加藤区長 年頭インタビュー
1月9日
鵜野森に店舗を構える家具専門店、株式会社村内ファニチャーアクセス(本社八王子市)が4月25日、相模大野にある子ども食堂、NPO法人てらこや食堂ラッキーズに食料支援を行った。同社は今後、月に1回程度、同法人への寄付を継続的に行っていく考えだ。
この日は、同社の村内健一郎社長や相模原店の小池孝幸店長らが同食堂を訪問。国産牛肉5キロ、玉ねぎ20キロ、じゃがいも10キロ、調味料や缶詰などを届けた。
寄付するものは、同社の社員が、事前に同法人のスタッフから要望を聞聞いたもの。社員の販売実績や仕事中の歩数など、仕事での取り組みを寄付額に換算している。
村内社長は「地域に目を向けた社会貢献ができればと考えていた。運営する方との打ち合わせなど、社員への勉強にもつながる」と意義を話す。同法人の関邦子代表は「こちらのニーズに寄り添ってもらい、非常にありがたい」と感謝した。
この取り組みは同社のSDGs活動の一環。同法人のほかに店舗を構える八王子市や横浜市の子ども食堂、計4団体に支援を行っている。
「歩いた分」支援に社員の意識向上にも
「1歩、1円。歩いた分だけ、地域の子ども食堂への寄付につながる」。家具専門店、株式会社村内ファニチャーアクセス(村内健一郎社長)では、ユニークな社会貢献を今年2月から始めている。
目標歩数を設定し、上回った歩数分を1歩1円に換算するほか、同社の限定商品の販売数や顧客アンケート調査で対応を褒められたときなど、仕事の成果や行動を金額に換算し子ども食堂への支援に充てている。
同社相模原店(鵜野森)の小池孝幸店長は「取り組み始めて、社員同士のコミュニケーションが非常に深まった」と効果を話す。社員全員が取り組むことで、「今日何歩歩いた?」など、部署を越えた会話が生まれているという。「これを販売すれば寄付につながるよ」という声掛けが実践されているとも。小池店長は「横の連携が生まれ、意識の向上にもつながっている」と手応えを感じている。
同社は国連WFPが主催する学校給食支援活動への参加、家具の再資源化などSDGsへの関心が高い。今回の取り組みについて村内社長は「地域密着で何かできればと。ただ寄付するのではなく、社員の学びになるような取り組みにしたかった」と思いを話す。
定期支援に感謝
支援先のひとつ、NPO法人てらこや食堂ラッキーズ(相模大野6の11の25報徳二宮神社札売所2階)では4月25日、支援された牛肉で牛丼を作り、訪れた子ども4人に振舞った。メニューは好評で「美味しい」とお代わりする子どももいた。
同食堂には現在、利用登録する小中学生が17人。土日祝日以外は食堂を開き、平均で1日10食以上提供している。関邦子代表は「要望ができる定期的な支援は、運営の計画を立てやすくこちらも心強い」と話した。
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