大野台在住の赤松真枝さん(43)が5月13日、全日本都道府県対抗女子剣道優勝大会神奈川県予選会に出場し、副将の部で優勝。7月9日に日本武道館で開催される全国大会へ出場する。3人の娘の母親であり、地元の道場で指導する赤松さんは「子どもたちに一生懸命やることの大事さを伝えたい」と意気込みを語る。
全日本都道府県対抗女子剣道優勝大会(主催/公益財団法人全日本剣道連盟など)とは、各都道府県から7人1チームとして、選抜された選手が出場し頂点を競う団体戦。先鋒から大将まで年齢で区分されている。
赤松さんが出場したのは副将の部(40歳以上50歳未満)。全国大会へ出場するのは4度目となる。赤松さんは「切符を手にしただけ。本選でどこまで戦えるか。神奈川は準優勝が最高成績なので、それ以上を目指したい」と力を込める。
「好きではない」剣道続け
赤松さんは女性の最高位である教士7段を有し、高校、大学時代に全国大会へ出場するなどの実績を残している。
だが、「自分がここまで剣道を続けるとは思わなかった」と笑う。
赤松さんが剣道を始めたのは5歳のとき。両親が大野台で始めた道場「大野台剣友会」に自然と通い始めた。当時のことを「剣道のセンスもなく、あまり好きじゃなかった。隙があれば休みたいと思っていた」と振り返る。
情熱に火が付いたのは高校の部活時代。剣道が強く憧れの先輩と同じ高校に進学しようと、市外の強豪校を選んだ。「こんなに練習が厳しいとはという気持ち。同級生のレベルが高く必死でくらいついた」と、のめり込んだ。団体戦で全国大会3位という好成績を収め、「剣道で勝つ楽しさを知った」という。
結婚や出産を機に、剣道を離れる人も多いというが、赤松さんは続けてきた。「道場に付き添いで来る保護者が幼い娘を見てくれて、私は子どもたちの指導をする。皆に助けてもらいながら、ありがたい環境で続けてこられた」と感謝する。
自身の小学2年、4年、6年生の娘も同じ道場で剣道を習う。家庭では母親、道場では師として接する。「続けなさいとは言わない。一生懸命やることが大事ということが伝われば」と願う。
大会に向け、赤松さんは「何年続けても不安も緊張もある」という。「『試合までは心も体も苦しめ、当日は強気で』という恩師の言葉を糧に挑みたい」と語った。
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