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VRで未知の世界 30人のシニアが参加

社会

公開:2024年2月15日

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海の中の仮想空間で思わず手を伸ばす体験者
海の中の仮想空間で思わず手を伸ばす体験者

 新しい世界に触れて脳へ刺激を――。サウザンロード相模台商店街の一角にある劇場だがしあたーイエスマンで2月8日、「シニアからのVR体験会」が開催された。

 VR(バーチャルリアリティ)とはコンピューターで作られた仮想的な世界を体験できる技術。360度立体的な映像を映し出すことで、仮想空間の中に入り込んだような感覚が得られる。

 この日は近隣に住む高齢者30人が参加。相模大野駅や町田駅周辺で活動するVRゲーム伝道師、すけるとんさんが魅力を説明し、お笑いコンビ「昨日のカレーを温めて」が盛り上げた。

 この日は仮想空間の海の中を体験できるVRを紹介。巨大なクジラに驚いて頭部に装着した装置を外してしまう人、魚に触れようと手を伸ばす人など、初めての世界を楽しんでいた。

 体験した高瀬和代さん(85)は「海の中は明るく、魚やエイが泳いでいてキレイだった。もっとキレイなものを見たいし行ってみたいとも感じた」と夢中になり、富田泰ニさん(73)は「本当に水の中にいるようで気持ちよかった。面白い」と感動を話した。

 すけるとんさんは「年配の方ほど新しいことに意欲的に取り組むことが難しい。旅行やダイビングは無理でもVRなら安全にできる。『初めて』を味わう感動は脳にもいい刺激になるのでは」と期待する。

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