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相模の大凧まつり 薫風受け空高く 仏写真家、撮影に

文化

公開:2024年5月23日

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青空に舞った大凧=相模原市提供
青空に舞った大凧=相模原市提供

 相模の大凧まつりが5月4日と5日に新磯で開催され、4会場で大凧が青空を舞った。

 南風が吹いた当日、最も大きい8間凧を揚げた新戸会場では、100人近い引き手が引き綱最後尾の「元網」まで手を離した状態で高く舞い上がった。

 相模大凧保存会の八木亨会長は「いい薫風が吹いた。元綱まで手を離したのは何年ぶりだろうか。市制70周年を祝う『稀風』が見事に上がり嬉しく思う」と語った。

「美しい姿に圧倒」

 両日訪れた観客数は延べ17万8000人。フランスから訪れたクロエ・ル・ドレゼンさんもその一人だ。クロエさんはアディダスやシャネルなど世界的な服飾ブランドの写真を手掛ける写真家。今回、同祭りを撮影する目的で来日した。

 きっかけは6、7年前、仕事で凧の画像をインターネットで検索していたとき、たまたま相模の大凧の写真を目にしたこと。「その大きさや文字、色合いが素晴らしい」と虜になった。

 知り合いの日本人を通じて同保存会に連絡。2020年に来日を予定するがコロナで断念。4年越しに実現した。

 今回、4月27日から5月7日まで滞在し、同保存会を通じて糸目付けの作業から祭り前日の式典の参加、祭り後のお焚き上げまで撮影した。クロエさんは「大凧を目にして、まずその大きさに驚いた」と衝撃を語る。「大空を舞い上がり、その美しい姿に圧倒されるとともに感銘を受けた。大凧保存会の人たちのチームワークのすばらしさにも感動した」と感想を語った。

 八木会長は「海外の人にも相模の大凧の魅力を知ってもらいうれしく思う」と話し、同保存会が着用する半纏をクロエさんに進呈した。

半纏を羽織るクロエさん
半纏を羽織るクロエさん

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