相武台団地自治会館で「オレンジ・ランプ」を上映する 工藤 澄雄さん 相武台団地在住 73歳
介護の孤独が原動力に
○…上映する映画は若年性認知症の男性の実話をもとにした物語。「早期発見や生活改善で、認知症でもこんなにイキイキと暮らせるものなのか」と衝撃を受けた。自身の妻は60歳のときに認知症と診断。兆候が出始め、複数の医療機関を回ったが診断されるまでに8年ほどかかったという。「団地には高齢者も多い。自分と同じ境遇で困っている家族や本人に向け映画が何かヒントになれば」と思いを語る。
○…5年前、映画のモデルである丹野智文さんの講演を聞いた。母親と妻と合わせて10年以上介護が続いていた頃で「将来を考える余裕もなく、言いようのない不安を抱えていた」と振り返る。働きながら当事者支援を行う丹野さんに勇気づけられ「1人で落ち込んでも仕方ない」と前を向けた。そんな時に出会った認知症家族の人の『困っている人を助けることが自分の心のケアになる』という言葉が心に残る。「自分はこの地域で何ができるかな」。そんな考えが芽生え始めた。
○…横浜市中区で生まれ育つ。19歳で父親が急逝し、専門学校を中退し核燃料を製造する企業に就職した。その後、御徒町の輸入商社で働き、宝飾品の小売業を営むなどさまざまな職に従事。同級生だった警察官から「スカウト」され保護観察中の外国人の見張りをしたことも。バブル崩壊で仕事がなくなったが、パソコンにシステムを導入する仕事に就いた。「少しぐらいのことではもう動じない」と笑う。
○…能登半島震災復興支援演奏会、相武台団地商店街の中庭の緑化、学童のイベント参加など、地域活動に忙しい日々。今、目指しているのは「3世代が楽しく暮らせるような場所」。「子どもは地域で育てる。今ならそれができるんじゃないか」と感じている。
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