相模原市
リユース箱設置
ブックオフと連携
11月21日
北里大学海洋生命科学部(北里)1年生の橋本沙和さんは、今年4月から新磯野南自治会の会長を務めている。相模原市自治会連合会によれば、大学生の自治会長は「珍しい」という。
相武台小学校出身の橋本さん。中学と高校は川崎市にある学校へ通っていたため、地域に関わる機会が少なくなったと感じていた。父が自治会長をしていたことがあり、自治会長は身近な存在だった。
そんな中、一家に役員の順番が回ってきた。成人していたこともあり、「地域に関わる機会が欲しい」と役職決めに参加した。会長に立候補する人はいなかった。「誰もいないならやってみたい」と橋本さんは手を挙げた。「やってみて大変かどうかを考えるより、やりたい気持ちが強かった」と当時の思いを話す。
学業の合間をぬって
自治会の会議と相武台地区の自治会長会議に月1回ずつ参加している。生物や物理など実験の授業が延びると会議に間に合わなくなるため友人と協力し、時間内に終わらせている。
大変なことは申請が多いこと。防災訓練の計画書や補助金の申請などを役所に提出しなければならない。「テストや宿題はギリギリにやっていたので、申請は早めを心がけています」と苦笑い。
ユソーレ相武台のマルシェに立ち寄った際、「会長さん」と声を掛けられ、「びっくりした」と嬉しそうに語る橋本さん。会長として地域の人と接する中で、優しさや温かさを感じているという。
これから実現したいことは、自治会で地域の人が参加できる行事を増やすこと。「災害があった時に近隣にどんな人がいるのか分かるようにしたい」そうだ。
同自治会を含め32団体をまとめる相武台地区自治会連合会の会長、松嶋保和さんは「橋本さんをきっかけに多世代交流をしていきたい」と期待を込める。
橋本さんの任期は来年3月まで。「若い力を活かして新磯南を活性化させていきたい」と意気込みを語った。