全国大会へ出場する軟式野球チーム相陽クラブを立ち上げ監督を務める 内藤 博洋さん 中央区在住 42歳
「ワクワク」が人生豊かに
○…チームで掲げるのは「ワクワクする」野球。音楽に乗せたリズム素振りやリアル野球盤など、ユニークな手法が注目を集めユーチューバーからコラボを依頼されたこともある。「5、6秒に1球打つリズムだと、球速110キロほどのタイミング」と、もちろん理論的な裏付けもある。「野球を始めた頃の楽しさを絶対に忘れないように」。練習にはそんな思いが込められる。
○…津久井町(現・緑区)出身。兄の影響で小学3年生で始めた野球にのめり込む。中学では下敷きに「日本一」と目標を書き、当時大沢中を率いる佐相眞澄監督に強く憧れていた。中学時代に対戦は叶わなかったが、「野球部の顧問をする」という目標ができた。山梨県の野球強豪校へ進学。厳しい上下関係や練習にも食らいつくが、野球から離れていった仲間も見てきた。「勝つ目的を達成させるためだけの部活では苦しくなる」と強く心に刻んでいる。
○…現在は大野北中で社会科の教員を務めている。授業初めには経験から得た人生訓を話し、奈良時代の税を学ぶ単元では「どんな税なら国民が納得するか」と考える時間を設ける。「興味関心を喚起させる授業」を心がける。気分転換は映画。しかし観終えると「何か指導に生かせるものは」とつい考えてしまうそう。「職業病です」と苦笑いで語る。
○…「何か真剣に打ち込める場がなくなっていくのでは」と部活動の在り方が変わり、焦りも感じている。「粘り強く、一つのものに打ち込む経験は人生を豊かにする」。野球で得たことを次世代に伝えたい。「野球好きが集まり年齢を超えてプレイできる場を作りたい」という大きな構想もある。夢を与える人になるために「ワクワク」する方向へ進む。
「共にささえあい 生きる社会」相模原市は、全ての人が共に支えあって生きる共生社会の実現を目指しています。 https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kosodate/fukushi/1026641/1012901.html |
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