「第50回衆議院議員総選挙」が10月27日に投開票され、神奈川20区(相模原市南区・座間市)では立憲民主党の新人・大塚小百合氏(44)が8万3282票を獲得し、三つ巴の戦いとなった小選挙区を制した。自民党元幹事長で当選13回の前職・甘利明氏(75)は73歳定年制のため比例代表との重複立候補はなく落選した。日本維新の会の新人・金子洋一氏(62)は議席獲得に至らなかった。
「決意強く湧いた」
南区南台に設けられた大塚氏の選挙事務所には、約40人の支援者が集まりテレビの開票速報を見守った。午後10時過ぎに当選確実の知らせが届くと、大塚氏はこれまでの活動をともにした支援者らに感謝の言葉を述べた。
「当選の際には涙を流すと思っていたが、実際には『これからの決意』が強く湧いた」と実感を話す大塚氏。選挙戦では2児の母親としての視点と20年間にわたる介護の現場での経験を強みに支持層を広げてきた。さらに「政治とカネ」問題による自民党への批判を強く感じたとも明かした。
大塚氏は「『絶対に勝ってほしい』という励ましの声が多く寄せられた。一人ひとりとしっかり向き合ったことが勝利につながったのではないか」と振り返った。
「全て私の責任」
応援に駆け付けた本村賢太郎市長ら支援者を前に姿を現した甘利氏は「関係者全員が最も懸命に、これ以上ないくらいやってくれた。にもかかわらず議席を得ることが出来なかった。全て私の責任。申し訳ない」とうなだれた。今後については「冷静に関係者の方と相談をして判断する」と発言するに留めた。
相模原市内全体の投票率は53・84%で前回より2・23ポイント減。南区内の投票率は55・40%で、前回旧14区は59・18%、旧16区は55・04%だった。
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