一般社団法人相模原市高齢者福祉施設協議会の会長を務める 大久保 祐次さん 南区在住 66歳
逆境も前向きに未来描く
○…会長に就任するのは4年ぶり2度目。「各施設の人材不足、経営難と課題は山積。コロナで積極的な活動が出来なかった分何とかしていかないと」と、腹を決めた。危機感を募らせるのは近隣自治体と比べた相模原市の介護報酬の低さだ。就任してすぐに地域区分の等級見直しを市議らに強く訴えた。「地域格差は人材流出に大きな影響が出る。現状を伝えていかないといけない」と厳しい表情で語る。
○…大野小、大野南中を卒業した生粋の相模原育ち。中学生の頃は映画に夢中になった。「授業をサボって新宿まで見に行ったり。SF好きでスター・トレックが大好き」と懐かしむ。大学卒業後マーケティング会社へ。ゴーダチーズ、アボカド、米国米など、海外農産物の日本市場参入を手掛けた。食べ方を広め、広告を仕掛けアイディア勝負の日々。だが市場に広める一番重要なことは「問屋のおじちゃん、おばちゃんとの人間関係」。それは現在の施設運営にも生きている。
○…今年10年以上ぶりに登山を再開。剱岳に1人で登頂した。鎖やはしごを伝い垂直の岩峰を登る難易度の高い山。「後ろを振り返り、ビビビビと来る危機感が最高なんだよ」とイキイキと語る。海外旅行好きでペルー、アメリカ、イギリスなどさまざまな国を訪れてきた。中でもニュージーランドが一番好きだという。「大自然の中で自分ひとりだけ。あの世界が忘れられない」。
○…「未来を想像し、課題を先取りして考えていくことをしていきたい」。介護福祉施設を立ち上げて27年。自身の施設でも少ない人数で運営できるよう、新たな技術を積極的に取り入れている。「AIやロボットの進化を想定して今できることは何か」。課題解決の未来を描いていく。
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