パリ2024パラリンピック男子ゴールボールで金メダルを獲得した 萩原 直輝さん 南区在住 28歳
前向きに受け入れて
○…金メダルを獲得した時、「ホッとした」という気持ちが大きかった。ポジションは守備の要であるセンター。時速60キロのスピード、重さ1・25kgのボールを受け止めた瞬間が好きだという。18歳で視力を失い、同じ症状の仲間に誘われたのがゴールボール。体重が約100kgあったため、「スポーツをして痩せたい」という思いもあった。「目隠しをすれば誰もが同じ状況でできる」ことが魅力だという。
○…東京都稲城市出身。幼少期は公園でカードゲームやゲーム機器で遊んでいた。少年時代の楽しみは家族での釣り。釣った魚を自らさばき、料理に興味を持つように。高校卒業後に調理専門学校に進学。だが入学してすぐ徐々に視力が落ちていった。医師から診断されたのは治療法が見つかっていない視神経の難病。ショックは受けたが、気持ちの切り替えも早かった。「できなくなったことは多いけど、目が見えなくなってからの方がむしろ明るい」と語る。
○…趣味は音楽鑑賞。特に好きなのはゴスペラーズ。ライブ映像の購入者特典にあった靴紐で、パラリンピックに臨むとSNSに投稿。瞬く間にファンを通じて本人たちにも届いた。「競技を見て応援してくれたことが嬉しかった」。約2年前に相模原市へ。小田急相模原駅周辺は個人経営のお店が多いのがお気に入り。店主や常連客から壮行会や祝勝会を開いてもらい励みになった。
○…既に4年後のロサンゼルスパラリンピックを見据えている。「まずはパラリンピックの切符を取りたい」と意気込む。競技に生かすため、「キックボクシングやレスリングを取り入れて瞬発力やメンタルを鍛えていきたい」と力強く話した。
「共にささえあい 生きる社会」相模原市は、全ての人が共に支えあって生きる共生社会の実現を目指しています。 https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kosodate/fukushi/1026641/1012901.html |
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