全国高校サッカー選手権大会神奈川県予選決勝が11月10日に川崎市内で行われ、南区相南の東海大学付属相模高等学校が初優勝を飾った。県の頂点に導いた有馬信二監督に同校グラウンドで話を聞いた(11月15日取材)。
「インターハイで勝った時の比じゃない。LINEが150件、着信が40件もありました。やはり全国大会は違いますね」。有馬監督は部設立61年目で初の県制覇の感想を笑顔で話した。
「つないで崩す」パスサッカーを基本に、「中盤での巧みな動きと両サイドの素早い攻撃」がチームの特徴だ。部員数は180人。これまでインターハイへの出場歴はあったものの、「例年、夏以降に失速していた」と有馬監督は振り返る。
そこで昨年11月、新たな試みとして「体づくり」に取り組むことを決意。食事の内容や時間帯を保護者と共に工夫し、本格的な筋力トレーニングも導入した。その成果もあり、この1年で体重が7キログラム増えた選手も現れるなど、チーム全体で「強い体」を手に入れることができた。「接触に負けない強度が備わり、よく走れるようになりました。攻守の切り替えもスムーズになり、これが今大会の勝因です」と、分析する。
「東海大相模」といえば野球部をはじめ、陸上部、ラグビー部など全国で「強豪」として知られている。それら複数の全国レベルの部活が、日々同じグラウンドで練習を重ねている。その点について有馬監督は「互いの活躍が刺激となり、常に切磋琢磨し合っています」と強豪ならではの環境も今回の初優勝につながる大きな要因のひとつだと語った。全国大会の目標については「インターハイの最高がベスト16。それ以上のベスト8をめざします」と力を込めた。
第103回全国高校サッカー選手権は12月28日(土)に国立競技場で開幕。決勝は来年1月13日(祝)に同会場で行われる。神奈川代表の東海大相模の初戦は12月31日(火)、Uvanceとどろきスタジアム(川崎市)で草津東(滋賀)と対戦する。
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