市内で40年以上、トランポリンの指導を続けている 岩井 貴實雄さん 上鶴間本町在住 80歳
トランポリンに魅せられ
○…現在は3つのクラブで園児から社会人、障害のある子どもたちに指導している。その数70人。40年で「相当な人数」にトランポリンの魅力を伝えてきた。「よく続けられたな」と穏やかな表情で振り返る。空中で宙返りやひねりなどの技を組み込み、自分の身体を自由にコントロールできる感覚に魅了された。「身体を動かす楽しさを伝えたい」。この思いで指導してきた。
○…中学生から器械体操を始めた。1964年東京オリンピックで体操競技選手の遠藤幸雄さんの演技に感銘を受け、手紙を出した。「練習においで」と返事をもらい、遠藤さんが勤める日本大学へ練習に通った。中卒で働いていたため、仕事の合間を縫って練習するほど夢中に。国体を目指せるほど腕を上げ周囲の期待もあったが、鉄棒から落下し器械体操ができなくなってしまった。自力で治そうと試みるも断念。そんなとき体育指導員だった兄の勧めでトランポリンの指導者という新たな生きがいを見つけた。
○…幼少期は木を削って飛行機や船の模型を作るのが好きだった。それが長じてプラモデルを作るのに夢中になったが、「今は時間がないから、買って開けていないキットがたくさんある」と笑う。ジャズを聴くのも好きで、トランペットを演奏する。自身が立ち上げた相模原トランポリンクラブの40周年記念パーティーで披露した。
○…「自分が若い人に指導していくことで、遠藤さんへの恩に報いることができる」という強い思いがある。全日本選手権に出場した選手や指導者としてクラブに戻ってきた教え子もいる。「夢は自分の体育館を作ること。教え子が新たな指導者となり、トランポリンの魅力が広がっていければ」
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