通行人に啓発チラシを手渡す神奈川県警のマスコット・ピーガル君
大学入学共通テストを始め本格的な受験シーズンを迎えるなか、神奈川県警察本部は１月14日、町田駅で痴漢撲滅キャンペーンを実施した。相模原南警察署と町田警察署、小田急電鉄株式会社などが協力。
神奈川県警によると、近年受験期にＳＮＳ上で受験生を狙った痴漢行為をほのめかす投稿が拡散され、社会問題となっている。それを受けて神奈川県警察本部は警戒を強化するキャンペーンを県内主要駅で実施。相模原南署の署員によると警察官からの事情聴取などで試験に遅刻することを恐れ、通報を諦めるケースがあるという。
県警生活安全総務課犯罪抑止対策室の臼井謙室長は「試験当日の受験生を狙うなど言語道断」と非難し、「鉄道会社と連携し駅構内や電車内の警戒を強化している。皆さんも痴漢行為を目撃したら『大丈夫ですか』と声をかけてもらいたい」と呼びかけた。またスマホの画面表示や音声で助けを求めることができる警視庁の防犯アプリ「デジポリス」を紹介し、対策を伝えた。
当日は５００個の啓発物配布のほか、シンガーソングライターの彩ショルさんが登場し、痴漢撲滅ソング「やめて」を披露。警戒を呼び掛けた。
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