神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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国際ソムリエ協会会長 田崎 真也さん 静岡県熱海市在住 53歳

公開:2011年5月26日

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ここが原点。ワイン人生の故郷(ふるさと)

 ○…ソムリエがワインのコンディションを識別する上で、生命線となるのが嗅覚。1995年には世界最高の称号を得た人間の素質は、いかにして育まれたのか?「相模原にあった、あの林、あの小川に原点があります」。貫禄ある風貌に、ユーモア溢れる軽妙なトーク。数々のメディアに登場し、現在は世界的規模の協会会長も務める。華麗な経歴を遡(さかのぼ)ると行き着くのは、子ども時代の”におい”の記憶だ。

 ○…「(出生地の)渋谷で育っていたら、全く違う人生だったかもしれませんね」。アスファルトに囲まれた世界から、小学4年生の時、この街に。越してきたのは、現在、イオン(南区古淵)がある辺り。大野小学校、大野南中学校に通った。一帯に広がる雑木林、近くの境川がお気に入りの遊び場。また、相模川まで足をのばし、鯉を釣り、自宅で自らさばいた。「それで食に興味を持ったんですよね」。

 ○…人生の転機が訪れたのは16歳の夏休み。伊豆諸島の新島(にいじま)で過ごした青年は、小さなスナックを任された。最初に来た客に作った「ナポリタン」。この上なく満足気な表情で、礼を言われ、ハッとした。「料理を作るプロセスに興味があったのではなかった。『ありがとう』と言われることに意味があるんだ」。そして料理人になるべく、船乗りの養成学校を辞め、フランスへ渡ることを決意した。

 ○…ある時期、ワインのテイスティングをしていて、思い出された匂いがある。落ち葉、カブトムシを探して掘り起こした土…。そのほとんどが、少年時代にこの相模原で経験したものだ。「100年もののワインは、限りなく肥えた腐葉土(ふようど)の香りがします」。あの時の自然が、ソムリエ人生のベースになっている。では、相模原はどんな匂い?「ワインだと、伝統(自然)と近代的なところ(都市)が調和した、フランス産のボルドーのような感じかな」。”ワインの女王”に例えてくれたのは、この街への最大級の賛辞だろう。
 

「共にささえあい 生きる社会」

相模原市は、全ての人が共に支えあって生きる共生社会の実現を目指しています。

https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kosodate/fukushi/1026641/1012901.html

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