市内放射能汚染 "園庭調査を" 署名1,000人突破 下溝土壌から962ベクレル 厚労省規則「削った方が安全」
福島第一原発事故を受け、南区下溝在住の能勢広さん(41)を中心とした有志団体では現在、相模原市に対して、「放射能物質による土壌汚染調査」を要望する、署名活動を行っている。
能勢さんはSNSサイトmixiや、街頭での著名を募っている。これまでの署名数は1,000人を超えた。目標は2千人で、7月6日(水)までメール(【メール】hirohaco@yahoo.co.jp)やFAX(042―777―5557)にて、受け付ける(連絡先を伝えれば折り返し用紙を送付)。集めた署名は7日、市役所に提出する予定だ。
ママは心配
能勢さんは先月末、自ら、自宅付近の土壌調査を行った(=写真)。場所は相模原浄水場(南区下溝)のそばで、この浄水場の汚泥からは5月にセシウムが検出されている。能勢さんは1m四方の範囲から1kgの土を採取。民間会社に調査を依頼した。結果、1kgあたり962ベクレルの放射性セシウムが検出された(計算式に当てはめると1平方センチメートルあたり3・2ベクレルになるそう)。
この数値は厚生労働省の電離放射線障害防止規則によると、「法律違反ではないが、幼児の健康を考えると、表土を少し削った方が安全」なレベルという(中部大・武田邦彦教授HPより)。土壌に付着した放射性物質はほこりなどと共に舞い上がり、体内に入る危険が高い(内部被ばく)。特に、乳児・幼児は感度が高く、「地面との距離が近い」ため、より厳重な保護が必要といわれている。能勢さんによるmixiのページには市内の多くの園児のママらが参加しているそうだ。「たくさんの人達が土壌調査を要望している。市は市民が安心に暮らせるよう努力して欲しい」と能勢さんは話している。
能勢さんらは、【1】市内の幼稚園、保育園、小中学校、公園等の施設における、放射性物質による土壌汚染の実態の公表と、【2】乳児に影響する数値が出た場合の除染作業の実施を訴えている。
なお、今月24日時点で、相模原市による土壌調査は行われていない。市内の空間放射線量については、市ホームページなどで知ることができる。
|
|
|
|
|
|