30年前の自分がいました
市立南大野小学校(南区上鶴間本町)の40期生が卒業時(昭和57年/1983年)に埋めたタイムカプセルの開封式が先月4日、同校グラウンドで行われた。
「みんなで喜びを分かち合いたい」。卒業生の1人、上村(うえむら)千賀子さん=下写真右から2人目が発起人となり、今年7月から開封式の準備を開始。「(卒業生約120人中)30人集まれば」と進めてきたが、当日、参加者は60人近くにのぼった。
正午、およそ30年前に埋められたポリバケツが丁寧に取り出された。入っていたのは卒業生各自による作文とお気入りの品。当時の担任教諭3名が、30年振りに一人ひとりの名前を読み上げ、それぞれに懐かしの品を手渡した。「私の思い出はやっぱりあのプロマイドでした」(上村さん)。友達にあてた手紙や、遠足の写真、また教室に掲示していた手書きの時間割、給食当番表などもあった。
「見つけてくれてありがとう」
上村さんはこの日のために、来る日も来る日も「卒業生探し」に奔走した。卒業アルバムを手がかりに、実家に出向き、全員に声をかけた。しかし、30年経った現在、なかなか直接、本人と対面することができない。当然引っ越した人もいる。家自体がなくなってしまった場所もあった。「絶対見つけたい」―。越してしまっていた場合は、近所の人に声をかけ、転居先をたずねた。図書館で30年前の地図を手に入れ、当時と現在を照らしあわせた。この地道な作業は本番一週間前まで…。そして、最終的には120人中105人と連絡がとれた。「私を探してくれてありがとう」。参加者から上村さんへ、そんな労(ねぎら)いの言葉がたくさん寄せられたそうだ。▼参加者の声「みんな昔のままのキャラクターでした。タイムカプセル開封や同窓会など、実際に行うことは大変だけど、もう一度仲間とつながる、素晴らしいものだと感じました。あの時カプセルに入れた花の種はちゃんと咲くのかな?」
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