県立上鶴間高校(南区上鶴間本町)の生徒4人が、中央区高根の県立相模原中央支援学校で岩手県大船渡市の特産品を使った菓子パンを開発、1月29日に支援学校の生徒らと一緒に販売した。
この取り組みは同高校独自の選択授業「アントレプレナーシップ教育(起業家精神を養う)」の一環。この授業で学ぶ2年生4人のチーム=写真=は、被災地・大船渡市の支援を目的に昨年4月から現地の特産品を使用しての「名産品の作成」に挑戦していた。
アンプレ授業は週に2時間。4人は業者に企画を説明し、馴れない交渉もした。「発言の機会が多いのでプレゼンテーションの能力があがります」と担当の道野浩一教諭は説明する。「先方から怒られることも。しかし壁に当たって乗り越えないと成長しないんです」
昨年10月、校内にパン工房を構え、日頃からパンを製造している支援学校に「干し柿パン」開発の打診をすると、「ちょうど中に入れる具を探していた」と承諾された。そして12月、現地の干し柿が手に入り、1月に試作品ができあがった。
販売日当日は「干し柿とくるみとクリームチーズのパン」など4種合計60個程度を用意。30分程度の販売時間だったがほぼ完売だった。
なお、この「干し柿パン」は、2月15日(日)にボーノ相模大野3F(南区相模大野)で開催される「第2回ユニコムプラザまちづくりフェスタ」の上鶴間高校ブースで販売される。