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相模台在住・野口さん 「釣りぼり」続けて220回 悩みは後を継いでくれる人

社会

公開:2016年3月24日

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魚もお面も釣竿も全て野口さんの自作
魚もお面も釣竿も全て野口さんの自作

 晴天の日曜・祝日に、相模原麻溝公園で「釣りぼり遊び」が開かれているのをご存じだろうか。

 主催しているのは、『釣りぼりおじさん』こと野口徹也さん(82)。2004年から子育て応援ボランティアとして活動を始めた野口さんが、「もっと子どもたちを楽しませたい」と厚紙を使って色とりどりの海洋生物を自作。500匹が完成した2008年頃から始めたものだ。

 水を模したブルーシートに並べられたクリップ付のアジやイカ、毛ガニ、クラゲなどを、磁石のついた糸で釣り上げる。原則的に晴れた日曜日と祝日に実施。30回を超える頃から順番待ちの子どもたちが列を作るほどになり、今年3月には220回を超えた。「笑顔を見られるのが何より嬉しい」と話す野口さん。毎回釣りぼり遊びが終わると1匹1匹にブラシをかけ、傷んだ部分を修復する。毎日コツコツと作りためた魚たちは今では1300匹となった。最初は景品として配っていたお面も人気となり、「毎日作り続けないと足りなくて」と苦笑する。

求む 後継者

 そんな野口さんも82歳。自宅のある相模台から麻溝公園まで、自転車に魚の入った重い段ボールを乗せ、通うのが大変になってきたという。

 現在の望みは、この活動を次の世代に引き継いでいくこと。「年齢的に自分がいつまで続けられるか分からない。楽しみにしてくれる子ども達のために、個人でも団体でも受け継いでくれればありがたい」と野口さん。後継者が現れれば、道具一式やノウハウも全て無償で提供したいという。釣りぼり遊びは午前8時から午後4時まで。手伝ってくれる人も募集中だ。

 問合せは野口さん【電話】042・747・9622へ。

段ボール一杯の魚たち
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