加山俊夫市長の任期満了に伴う退任式が4月19日、市役所で行われた。
加山氏は1963年に市に入庁。2007年4月の市長選で初当選して3期12年を務め、相模総合補給廠一部返還や政令市移行などを実現した。
集まった市幹部職員ら約50人の前で加山氏は、「相模原市の発展とともに人生を過ごしてきた」と半世紀あまりの市役所生活を振り返り、「相模原市の歩みが止まることのないよう頑張っていただきたい」と語った。
退任式を終え「一区切り。ほっとした」と話した加山氏は、「よその市に負けたくないとの思いで、絶えず挑戦してきた」と述べ、「リニアや小田急線延伸など大きなプロジェクトの下地はできた。これをさらに発展に結び付け全国に発信していってもらえたら」と相模原市の今後に期待を示した。
退庁時刻になると、市役所前には大勢の市職員や市民が詰めかけ、加山氏に大きな拍手を送った。加山氏は「ありがとうございました」と何度も深くお辞儀をして車に乗り込み、庁舎を後にした。