相模原市立谷口台小学校(西山俊彦校長)で7月2日から4日にかけて、文化庁芸術家派遣事業を活用した「能体験・鑑賞会」が行われた。
6年生4クラスを対象に、京都府在住の能楽師・吉田篤史氏が講師を担当。吉田氏は日本で一番古い劇とされる能の歴史から、狂言や歌舞伎との違いなどを分かりやすく説明。実際に舞も披露した。その後は各クラス男女6人ずつが、吉田氏の指導で「差し込み開き」や「飛び返り」など能の動きに挑戦。生徒らは「難しい」と言いながらも、必死で足さばきなどを注視していた。また能の「高砂」も全員で謡った。
吉田氏は「能は昔の言葉。日本語だと思わず、海外の劇のような感覚で観て、肌で感じてもらえれば」と話していた。