相模原市の人事異動により、4月1日付で新たな南区長に菅谷貴子(すがやたかこ)氏(57)が就任した。長谷川伸前区長は市総務局長に就いた。菅谷区長は「区民の方々と直接話すことを重視し、皆様と一緒に地域を盛り上げていきたい」と話している。
触れ合いに期待
菅谷区長は1983年に入庁。政令市移行前を含めて、南区内での勤務は初。南区の印象について菅谷区長は「住んでいる方が多く、活気のある街。地域で子どもを見守る体制ができている」と話す。また、鉄道が3路線あることや商業施設が豊富なことから、利便性の高い街との感想を抱いている。「木もれびの森や相模川など自然が豊かで、年間を通してイベントをしているので、地域の方と触れ合うことができれば良いですね」と笑顔で語る。
南区の課題としては、働き盛りの世代が市外へ転出することによる高齢化、待機児童数、伊勢丹相模原店閉店の影響による相模大野駅周辺のまちづくりなどを挙げ、定住してもらえるような魅力ある地域づくりに区民と協力して取り組むという。「待機児童については新たな保育所が増えているので解消に向かうのでは。相模大駅野周辺を含めたまちづくりについて、地域の声を丁寧に聞くことが私の役目」と力を込める。
青少年支援に尽力
入庁後は秘書課、下水道計画課、保健予防課などを経て、橋本出張所や緑区役所区民課など緑区での区政に携わった。南区長就任前はこども・若者未来局の局長を務め、子どもの貧困や児童虐待対策に取り組んだ。
緑区の区民課では直接区民と顔を合わせる仕事をしたことで、笑顔の大切さを実感。「正確、迅速、親切」をモットーに市民と接してきた。「区の職員には、常に笑顔で健康で仕事に取り組んでいただきたい」と語る。
子育てと仕事を両立
中央区の出身、祖父母が現在の上鶴間本町に住み、親戚も多くいることから、幼少期から今でも頻繁に南区に遊びに来ている。働きながら3人の男の子を育てた。3人とも野球少年で練習や応援の送り迎えなどを行い、「市内にある学校にはほとんど行きました。各学校のグラウンドの場所も覚えている」と懐かしむ。
新型感染症の終息願い
相模川芝ざくらまつりや大凧まつりなど、楽しみにしていたイベントが新型コロナ感染防止のため中止になった。「地域の方々の手によるイベントだけにとても残念です」。野球少年を育てた母として東海大相模高校野球部の出場が決まっていた春のセンバツ野球大会の中止も悲しむ。「先が見えず困難な状況が続きますが、まずは感染しないよう対策をしっかりと行わなければならない」と話す。
今年は南区誕生10周年の節目の年。5代目の区長で女性は初めて。菅谷区長は「これまで4人の区長の方々が築いてきたものを引き継ぎながら良い街づくりに努めたい」と話した。
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