ボーノ相模大野内のさがみはらアンテナショップサガミックスで、市内農産物の品評会「農畜産物共進会」が開催された。11月14日に「柿の部」が、16日に「キウイフルーツの部」が行われ、柿は南区当麻の柿澤康子さん(マルキヨ果樹園/品種・富有)が、キウイは中央区宮下本町の長谷川辰夫さん(たち屋/品種・香緑)がそれぞれ優秀賞に輝いた。
品評会は市農業まつりの一環で行われたもの。柿、キウイ共に13点が出品された。評価のポイントは大きさ、形、色の揃いなど。審査員長で神奈川県農業技術センター北相地区事務所副技幹の小田切克治さんによると入賞した柿はへたのある裏側まできれいに育ててあり「土壌、病害虫、水分管理の賜物」と評価した。キウイは品評会出品のため本来の収穫時期より1週間から10日ほど早く収穫されたものだったが「どれも大きな実が出品されており、年間を通した日頃の管理ができている証拠」と評価した。
自身も優良賞に選ばれ、夫婦で入賞した柿澤貞夫さんは「収穫量は平年並み。手間と愛情をかけた結果」と喜んだ。同じく優良賞に選ばれた柿澤光一さんは「大きな台風が直撃しなかったのが一番」とほほ笑んだ。
キウイで優秀賞に選ばれた長谷川さんは「驚いた。まさかと思った。家族や仲間のおかげ。やっていて良かった」と笑顔。今年の出来については「毎年風と遅霜の対策に気を遣うが、今年は台風が少なく、剪定も摘蕾もうまくいった」と満足気に語った。
相模原市はキウイの消費量が他市に比べて多く、実が赤い品種を「相模レッド」という名称で統一するなど近年、キウイのブランド化に力を入れている。
なお柿・キウイの優良賞は以下の通り(敬称略。カッコ内は果樹園名・住所・品種)。
◆柿/柿澤光一(柿澤園・南区当麻・次郎)、柿澤貞夫(マルキヨ果樹園・南区当麻・次郎)、小野澤薫(小野澤柿園・南区当麻・富有)
◆キウイ/三澤翔一(みさわ園・南区東大沼・ヘイワード)、今井黄代作(今井園・南区西大沼・香緑)、佐藤光央(SATOキウイファーム・中央区上溝)